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推薦図書(絵本)「マイク・デービス」

■こんな時だから、笑おうよ

コロナの猛威であっという間にとんでもない状況になってしまった。

学校は休校、会社はテレワーク、という「とにかく家にいなさい」ということは経験したことがない。震災の時も怯えながらではあっても出社していたし、外回りもしていた。もっと遡れば、信じられないような事件が数々あって、外出は危険であった。でも、僕達はそれを知りつつ外出した。今回のように自治体から強い口調で「外出自粛!!」と言われたことは記憶にない。

スマホからは去年の花見のとき、酔っ払って撮影した満開の桜の写真が「去年の思い出」と通知された。「なんのことはない日常」っていかに尊いか、痛感する。

段々、ピリピリムードも高くなってきた。事情がわかる大人でさえそうだから、お子さんたちもイライラが募っていることだろう。SNSなどでお家遊びのアイディア動画などを見る機会が増えた。
そんな中、ふと思ったが「絵本の読み聞かせ」もありなんじゃないのかな、と思ったのである。図書館が閉まっているところが多いから、入手しやすくて大人も読んで面白いものを・・・

そこで今回推薦するのは絵本「マイク・デービス」である。
お笑いコンビ、サンドウィッチマンのネタ(「ファミレス」)を絵本した、という画期的な絵本である。

■その内容は・・・

動画などですでに見ている人も多いと思うこのネタ。
ファミレスのウェイターのバイトをする留学生が、初日に店長さんから一通りのレクチャーを受けるという内容のコントだ。お得意の聞き間違いボケが全編に渡って繰り広げられる。
子供向けということが考慮され、有名フレーズの「ちょっと何言ってるかわかんない」といった小バカにした表現などはカットされているが、大筋はオリジナルを踏襲しており、「ウンコは漏れてます」というマイクがボケる場面がカットされてないあたり、ネタのエッセンスはしっかり組み込まれている。
登場人物のマイクが留学生という設定なので、読み聞かせの時は、オリジナルのように怪しいイントネーションの日本語で彼のセリフを読めば、おかしさが増してくる。

■実は私、Spoonやってまして・・・

ラジオ配信アプリ「Spoon」を去年の秋から始めている(ツカダーというDJネームです)。フォロワーさんは多くはないけど、自分が開く配信(Spoonでは「枠」と言います)を楽しみにしてくれる人がいる。
私がやっている枠は朗読と雑談。朗読は絵本だけでなく、エッセイや小説など様々。その中でこの絵本はお笑い絵本という意外性とオリジナルのネタの面白さあって、喜ばれることが多い。PCやスマホの向こうで笑ってくれているリスナーさんたちを想像しながら、朗読している自分がいる。
こんな時だからこそ、笑い転げるような絵本を読んでみんな元気になって欲しい。切に願う。

私の拙い朗読ですが、よろしかったらお聞きください。
https://www.spooncast.net/jp/cast/636482


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