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広がっていく心の穴が痛いから 寒いところへ行こうと思った どうせ行くのなら遠くがいいと ネ…
一人待つ駅のホーム 近づいてくるのは月列車 1両ごとに違う絵柄が減速しながら過ぎていく最…
携帯電話のアドレスと しばらくずっと睨めっこして ため息混じりに ダイアルをスタンバイする …
寂しがり屋のイタズラ猫はいつも身勝手 今日はさっきも叱られたのに空気読めずに大暴れ さすが…
アウトレットコーナーで 埃のついた画用紙を買った 新品は使いたくなかった 買ってきたもの…
空っぽであることに目を向けずに どこか遠くの空ばかりをただぼんやりと眺め続けていた 流れ…
フェンス過ごしの壁 これが自分の心の壁かも そんな風に呟いてキミは笑った。 それを否定するには 僕自身があまりにも曖昧で キミを繋ぎとめられなさそうだから 僕はただ少し苦笑いした。 冷たい風に吹かれながら 想いが嘘だったかをキミは訊く。 僕は違うと言いたくて あれこれ言ってはみたものの どれも最後まで言い切れなかった。 そんなもんなんや… そういって黙ったキミの背中は ひどく寂しそうだった。 好かれていたことも分かっていたのに 答えてあげられないまま キミと僕は終わり
丘の上に住む少年は 許されぬ恋の代償に片目を失った それでも少年は 今宵も足元に揺らめく月…
夏の連休を返上してやっと取れた連休 秋の名月を見上げながら 私は一人ベランダに出ていた い…
一分の一の愛情 私も欲しかった 私があなたから貰ったものは 何分の何? それとも最初から …