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トロント滞在記⑨-3 TOEFL自宅受験

TOEFLを自宅受験で3回ほど受けたのでその記録を残します。
私は会場受験を2回、自宅受験を3回今まで経験しましたが、結論として、自宅受験の方が会場受験よりも集中できたと思っています。
この記事では自宅受験の利点と欠点の両方について述べたいと思います。

TOEFLの勉強を頑張った記録や自宅受験のために購入した備品などは、過去の記事にまとめています。


私の受験環境

普通のマンションの1室(自宅)で受験しました。PCはMacbook、Wifiは普段使いのものです。Macのウェブカメラ・マイク・スピーカーを使用しました。
受験前に専用ブラウザをインストールしておく必要があります。
ヘッドセットや無線のキーボード、マウスの使用はできません。(おそらく遠隔操作を防ぐため)
そのためリスニングはPCのスピーカーの音をMAXにして聴くしかありません。
Macの外側にカバーをつけていますが、指摘は特にありませんでした。
電池の消費がまあまあありそうなので、電源は繋いでおきました。延長ケーブルから机に電源を引きましたが、指摘はありませんでした。
受験中は専用ブラウザに切り替わるので他のウィンドウは見られませんが、一応他のアプリケーションやウィンドウは閉じておきました。(通知などがきても困るので)

受験時間になるとメールに送られてきたリンクからオンラインチェックインに進めるようになり、身分証明書や写真撮影などがあった後、監督とビデオ通話がつながります。試験が終わるまでその通話は繋ぎっぱなしになります。
受験する場所は「受験する部屋の出入り口がカメラに映る場所」という指定があります。
初回に、自分のデスクで受けるつもりが、当日監督とのやり取りの中で、入り口が見える位置にしろと言われ、急遽ダイニングテーブルで受験することになりました。慌ててダイニングテーブルの机の上を片付けました。

左側の青い方で受験する予定が、赤い方で受験した形

受験するPCを手に持ちながらそのカメラを使って自分の机の周りを360度見せる必要がありますが、見えるドア全てを指摘され、開けて閉めるように言われました。
あとダイニングだったのでテレビがあったのですが、それはモニターか?電源を抜け!と言われその場でテレビの電源を引っこ抜きました。
受験の机の上は受験用PCメモ用のホワイトボードペンイレイザーのみでそれ以外ないことを念押しされますが、それ以外の場所は特に指摘されませんでした。キッチンには調味料などが大量に入ったワゴンなどが置いてありましたが、スルー。また急にダイニングテーブルを片付けたので、机にあったものを周りの床(1メートルくらいは机から離した)に積みましたが、それに関する指摘はありませんでした。

3回目は扉の閉まる部屋にして、机の上を完全に空にし、モニターも壁に向けて電源を抜いていることを見せたのでそれ以上の指摘はありませんでした。

机の下、椅子の下、PCの下も撮影して見せる必要があります。スマホのインカメを使いました。
スマホは最終的に電源を切って、手の届かないところに置くところを見せると、試験開始まで進めます。

試験中は試験官もマイクをミュートにしていますし、音はなりません。リスニングの音を阻害されるようなことは全くありません。何かあったら声を出すように言われましたが、特に話しかけることはありませんでした。
試験の後、監督に話しかけられるのを待ち(5分くらい待つかも)、ホワイトボードを消したことを見せたら終了です。
なかなか話しかけてもらえない時は、チャットで念を押しました。

自宅受験の利点

先述したように、私は自宅受験に大きなメリットを感じました。特に以下の4点です。

1 受験時間をフレキシブルに設定できる

センター受験だと、大抵1日1回決められた時間での受験となりますが、時間帯を自由に選べます。つまり、自分の一番覚醒している時間に受験することが可能です。私は大抵午前11~昼の12時を選んでいました。

2 周りの受験者がいない

センター受験だとリーディングをしていても、スピーキングをしていても、隣の人の存在は気になるものです。隣の人が話していることに気を取られたり、隣の人の鼻を啜る音で気を削がれたり・・・
それを感じずにできるというのはとても快適でした。

3 会場に行かなくていい

TOEFLの試験時間は英検やTOEICなどと比べると比較的フレキシブルなようには感じますが、センター受験だと早めに着くように交通機関の時間を調べたり調整したり、寒い日だったら体温調節できる衣服を選んで行ったり、と準備することは少なくないと思います。
その点、自宅受験なら自宅の気温を適切に保つことができるし、リラックスした服装でいられる上に、試験開始3分前まで家のソファでゆったりできるのは精神的にもよかったです。

4 自分のPCを使って試験が受けられる

センター受験ときに慣れないデスクトップPCのキーボードをタイピングするのが結構新鮮だったのを覚えています。私はさほどキーボード依存しない方だと思っていますが、やはりタイポの量は慣れているキーボードの方が少ないのではないかと思います。ノートPCとデスクトップPCのキーボードだと押し込み具合なども全然違いますし、感覚的に安心感のあるものが使えるのは良いと感じました。

自宅受験の欠点

とはいえ良くない点もいくつかあるので、挙げておきます。

1 紙と鉛筆が使えない

申し込んでから知りましたが、メモをするための紙と鉛筆は使えず、ホワイトボードを準備する必要があります。
購入したものは以下の記事に詳しく書きました。

2 リスニングの音がたまにプツプツする

専用ブラウザをインストールした際の回線テストでは問題なかったのですが、自宅受験をした3回とも音がたまにぷつぷつしていました。
リスニングの大事な部分が途切れるということはなく、内容は聞き取れる程度だったのでさほど問題ではなかったですが、フラストレーションが貯まる人はいるかもしれません。

3 Bluetoothマウス、ヘッドセットがつかえない

センター受験をしたことがあり、マウスとヘッドセットで慣れている人は切り替えた時はびっくりするかもしれません。マウスは有線であればOKのようですが、ノートPCしか使ってこなかった私はBluetoothのマウスしか持っていなかったので、マウスを使うことができませんでした。

4 公共音はコントロールできない

もしかするとセンター受験でも救急車の音とかは聞こえてしまうかもなのですが、一応「試験会場」である以上、一定の静寂は担保されているのが当然かと思います。
一方で自宅は色々コントロールできませんから、救急車に限らず工事の音とかマンションの通路で作業している人の声とかが聞こえてきてしまう危険性があります。宅配とかもよく来る人は気をつけた方が良いかもですね。
ちなみに図書館など公共の場所で受けるのはNGなので、静けさが確保できない場合はセンターの方が良いのかもしれません。

気になったこと

あとは利点・欠点とは別に気になったことを挙げておきます。

1 ライティング中に話しかけられた

ライティング試験中に試験監督から画面をキーボード側に傾けて欲しいと話しかけられました。
指示は画面とキーボードを90度くらいにしてほしい、という内容。手元を見られるようにする必要があるのだと思いますが、受験者側としては少し画面が見づらくて辛かったです。
いきなり話しかけられると面食らうので、2回目以降はライティングの時、少し画面を前傾させて臨みました。

2 トラックパッド慣れしておく必要があった

欠点にも書きましたが、Bluetoothマウスが使えなかったので、Macのトラックパッドを使って受験しました。初回は普段マウスで勉強していたのに、いきなりトラックパッドになり焦りましたが、その後はトラックパッドでリーディングなどをやるようにし、慣れるように努力しました。操作感は結構違うので急に変えると結構焦ります。

3 試験官はおそらくノンネイティブ

試験前に監督とビデオ通話でのやりとりがありますが、監督は結構訛りの強い英語を話すことが多くて、結構聞き取りづらかったです。ここは別に得点に影響する場面ではないので何回か聞き返したが、問題はなかったです。
これは日本で自宅受験しても、おそらく英語でのやりとりが必要になるのだと思います。簡単なやりとりなので、そこまで負担にはならないです。

終わりに

TOEFLの自宅受験はパンデミックを機に開始されたようですが、現在も利用することができます。社会人が隙間時間などで受験することも可能にする画期的なシステムだと感じます。私個人としてはメリットがデメリットを上まっていたので、今後TOEFLを受験する機会があれば自宅受験を選びたいなと思っています。
円安で値段的にもTOEFLをバカスカ受けられない今日この頃ですが、貴重なチャレンジを活かす可能性を模索している方で、自宅受験が自分にあっていそうだな〜という人には良い選択なのではないかと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
TOEFL編はこれにて終了です。

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