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「月間100キロ走ると見える景色が変わるんだって」

2016年7月以来、100キロを毎月(歩くときもかなりあるが距離的には)走り続けてきた。5年×12ヶ月の60ヶ月。残念ながら、まだ景色が変わって見えたことはない。

そもそも走り出したのは2013年2月。野球少年だった頃から、何度も毎日走ろうとして挫折を繰り返してきた自分が、なぜかそこからは毎日走ることが日課にできた。当初の一年はどんな早朝の出張でも、雨の日でも、少しだけでも、形だけでも、走ることを自分に課したところ、それまでの努力を無駄にしたくない自分が、短い距離であっても毎日走ることを続けさせてくれた。そうこうするうちにいつの間にか歯磨きのように、毎日走らないと気持ちが悪くなっていた頃、知り合いからかけられた言葉だった。

2013年に走り始めたのは、自分なりにやってみようという理由があった。受験英語のみと決めていた自分が2008年ごろから思い立って始めた英語の勉強は、毎朝少しづつでも続けることができていた。その努力はある程度実を結びシンガポールに駐在していたものの、40歳の身にはなかなかブレークスルーせず悶えていた。シンガポールのコンドミニアムに通常設備があるランニングマシンでタブレットで「超字幕」で英語と日本語の字幕を両方見ながらシャドーイングしていると話す同僚の話にピンときたのだ。英語を学ぶことに限界を感じていた時間を、走ることで意味を付加し継続し用とした。

自分で納得して走り出してみると、気持ちよくてまた頭が活性化するような気がして、自分でも意外なことに8年近く続き、そしてここ5年は毎月100キロも走り続けることができた。ニューヨーク駐在時はマイナス10℃で走ると25分ぐらいでiphoneが落ちてしまうことを知ったし、パリでもバンコクでもムンバイでもクアラルンプールでも、サンフランシスコでもアトランタでもボストンでもアトランタでも、もちろん東京の四季折々の中でも走り続けた。

疲れたら歩いてしまうからなのか、まだ景色は変わって見えはしないが、確実に自分の人生をゆたかにはしてくれた。体を動かすということの気持ちよさもあるし、この1日の30-40分で仕事の懸案事項もかなり整理する時間となった。

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9月15日から始まるALIVEの2021年度第2期の答申先の一つは「NPO法人judo3.0」。学校柔道・競技柔道の次の、インクルーシブな柔道を模索する団体で、体を動かし組み合う相手との相互作用がある柔道の経験を、定型発達でない児童たちの成長や気持ち良い体験につなげる指導法を広げようとしています。過去最大100人を超す参加者がどのような提案してくれるでしょうか。楽しみです。

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