【名著！】 思考は現実化する

本書の概要

突然ですが、あなたは小さいころどんな夢を持っていましたか？またはどんな大人になりたいと思っていましたか？そしてその夢や理想は現実化しましたか？夢や理想を見事に実現された方はとても素晴らしいですが、僕も含め夢や理想が実現しない、あるいは忘れてしまって思い出せないという方も多いのではないでしょうか。本書では「人生は自分がイメージしたとおりになる」とうい主要なテーマのもと、具体的に目標や願望を実現する方法を解説しています。著者の新聞記者であったナポレオン・ヒルが500人以上の成功者の方々を観察して、成功者に共通する「行動」や「考え方」を約20年間かけてまとめ、世界で7000万部も売れている、まさに名著中の名著です。

本書の内容を知り、日々実践していけば、成功するためにやるべきことが見えてきます！

成功するための必須条件「忍耐力」

まず、成功して夢を叶えるための必須条件として、本書では「忍耐力」が最も重要であるとされています。失敗は成功するためのプロセスである、とどこかで耳にしたことがありますが、その失敗を前向きに捉え、挫折することなく何度でも諦めずに挑戦できるだけの「忍耐力」が絶対的に必要であるということですね。そして、本書では忍耐力を磨くためのポイントとして次の4つが挙げられています。

1. 燃えるような熱意に支えられた、明確な願望や目標を持つこと

2. 明確な計画を立て、それを着実に実行していくこと

3. 親戚、友人、周囲の人たちの否定的な、あるいは意気消沈させるような意見をきっぱり拒絶すること

4. 目標と計画に賛成し、激励してくれるような人を一人、あるいはそれ以上の人を友人にすること(マスターマインド)

この忍耐力を磨くための原則に従って日々行動していくことで、周囲の意見に流されることなく、自分の中に強い意思を持って、自分の人生を理想的なイメージ通りに作りあげていくことができるようになっていきます。周りの目や、常識、固定観念にとらわれず、成功への道を歩みましょう！

思考を現実化するための「成功の定義」

成功した状態というのは、人それぞれに思い描いているものがあると思います。本書では「成功の定義」が次のように記述されています。

成功とは、他人の権利を尊重し、社会正義に反することなく、自らに価値ありと認めた目標【願望】を、黄金律にしたがって一つひとつ実現していく過程である。

イエス・キリストがその昔教えられた黄金律である「自分が他人にしてもらいたいと思うことを他人にしなさい」が出てきましたね。以前に読んだ書籍でも、自尊心と同じかそれ以上に他人を尊ぶ心である”他尊心”が重要であると書かれていましたが、他人を大切にしながら、自分が価値のあると思える目標や願望を実現していくとういことが重要ですね！また本書では、以下のような願望や目標を実現するための6ヶ条も掲載されていましたので、紹介します。

1. あなたが実現したと思う欲望を「はっきり」させること

2. 実現したいと望むものを得るために、あなたはその代わりになにを”差し出す”のかを決めること。この世界は、代償を必要としない報酬など存在しない

3. あなたが実現したいと思っている願望を取得する「最終期限」を決めること。

4. 願望実現のための詳細な計画を立てること。そしてまだその準備ができていなくても、迷わずにすぐに行動に移ること

5. 実現したい具体的願望、そのための代償、最終期限、そして詳細な計画、以上の4点を紙に詳しく書くこと

6. 紙に書いた宣言を、1日に2回、起床直後と就寝直前に、なるべく大きな声で読むこと、このとき、あなたはもうすでにその願望を実現したものと考え、そう自分に思い込ませることが大切である

6つ目の紙に書き出した宣言を声に出して読むというのはなかなかやりづらいところもあると思いますが、成功者は必ずと言っていいほど自分の願望を口に出しているそうです。このリストの中の気に入った項目をいくつか取り入れるだけでも願望実現の近道になりそうですね！

ナポレオン・ヒルの名言集

ここでは、本書の中でシンプルかつ本質的な教えとなっていたナポレオン・ヒルの名言をいくつか紹介していきます。気に入ったものがあれば、ぜひメモをとって活用してみてください！

1.人間は自分が考えているような人間になる。

これは本書を貫く重要な考え方になっています。毎日目標や願望を達成して、理想的な状態にある自分をイメージし、声に出して宣言していくことで、次第に潜在意識も変化してきます！

2.多くの人が、他人の批判を恐れ、人生を台無しにする。

成功するためには周囲の目や、他人からの批判を振り切るだけの忍耐力を持ち、なんとしても自分の信念を貫くという姿勢がやはり重要なようですね！

3.チャンスは、不運や一時的な敗北という姿に化けてやってくることがある。

失敗したり、不運なことが起きたとしても、その捉え方次第では成功につながる大きなチャンスが隠れているということですね。とにかくポジティブチェンジしていくことが大切ですね！

本書のまとめ

本書にはまだ紹介し切れていない、自分の願望を実現するための教えや、心にささる名言がたくさんあります。人間というのは自分が考え、イメージした通りの人間になる。だから人生を変えていくためには、明確な目標な理想的な状態を決めて、それに向かって詳細な計画を立て、日々実践していくこと。そして、そのような建設的な行動を積み重ねることで、次第に潜在意識が理想的な自己イメージに変わり、成功した状態が現実化していくといった流れですね。本書で紹介されている成功哲学を意識して、どんなに小さいことからでもいいので、行動していきたいですね！