見出し画像

【名著】Think clearlyのまとめ!!

本書の概要

“この世に生を受けたからには、できるだけ幸せな人生を送りたい”。では幸せな人生を実現するためにはどう生きればいのか?より良い人生の条件とはなんだろうか?そもそも良い人生かどうかはどうやって決めればいいんだろうか?と、人間は進化して時代が変わるたびにこのような問いに対する「たった一つの究極の原理・法則」を見出そうとしてきた。ところがこの数十年で学界や政界、医療界や経済界などあらゆる分野で革命が起こり、もはや”一つの”理念や原則ではとても把握しきることのできない複雑な世界に変化した。そこで私たちが生きている世界を理解するためには、複雑な状況を理解しうる「思考法の道具箱」が必要不可欠である。本書は、この「思考法の道具箱」に納めるべき52の思考法を解説し、人生で直面する問題や課題に対して自信を持って乗り越えるための秘訣が満載の一冊です!^ ^

No.1 そのテクノロジーは本当に必要?

あなたは自分の車の「平均速度」は現実にどのくらいなのか考えたことがあるだろうか?車載コンピュータの計算だと車種等によるが大体50-60km/hくらいになる。ただ、この計算は正確なものではなく、車を購入するための労働時間、車の保険料や維持費、ガソリン代を賄うための労働時間等も考慮すると、ある車種の平均速度は「たったの六キロ」程度という試算がある。このような例では「テクノロジーの多くは、一見それによって時間とお金を節約できているように見えても、実際にかかったコストを計算した途端に、その節約分は消えてしまう」とする”反生産性”という現象が起こっていると言う。近年の私たちの日常ではEメールやパワーポイントなど一見便利で生産性の高いツールを利用して効率化を図っていると思われがちだが、それは本当に便利なのか?を厳密に考え、「反生産性」の視点で生活を検討し直してみると、今とは違った答えが出てくるかもしれない。そして本当は必要のないツールを排除することで、さらなる豊かさを手にできる可能性もあるかもしれない。

No.2 成功の一番の理由は「フォーカス」!

あなたは今レストランでメニューを見ていて、二つの選択肢を検討しています。一つは色々試せてお得な「セットメニュー」、もう一つは自分でフルコースの中から選べる「アラカルトメニュー」。色んな料理が試せて、さらに割安ということでセットメニューを注文し、次から次へと運ばれてくる料理をめちゃくちゃな順序で、大量に食べる。そしてお会計をするときには、気分が悪くなり、思う。「トータルでお得だったとしても、個々にチョイスしてオーダーすれば良かったな」と。別の例を挙げると、私たちは日々、Eメールやフェイスブック、チャットのメッセージ、世界各地からのニュース、Webサイトやブログ記事、それに加えて街中でも、電車でも、空港でも至る所に設置されたディスプレイからひっきりなしに情報のセットメニューを朝から晩まで体いっぱいに取り込んでしまっている。こうした状況の中でどの点に注意をフォーカスするかということが成功を手にするための大きな要因であると、世界トップ大富豪であるウォーレン・バフェットやビルゲイツも声高に主張している。そんな現代における最も重要な資源である”注意”を最大限に活用するためのポイントを3つ紹介してみます。1つ目は「新しいもの」と「重要なもの」を混同しないようにすること、2つ目は「マルチメディアからはできるだけ距離を置くようにする」ということ、3つ目は、(主に情報において)「弱者」から「強者」になろうということである。

No.3 この世の90パーセントはがらくただ!

アメリカのSF作家で、非常に多くの作品を残したシオドア・スタージョンはSF小説の90パーセントはクズだという文芸評論家の批判に対して、「確かにそのとおりだ。だがあらゆる出版物の90パーセントもまたクズだ。ジャンルなんて関係ない」と答えた。こうした世界に生み出された物のうち90パーセントは価値がないという主張は、「スタージョンの法則」として知られるようになった。この法則は、本やテレビ、映画だけにとどまらず、物理でも化学でも社会学でも進化心理学でも、医学でもあらゆる分野に適応されるという。つまり自分にとって価値のあるもの、質の良いもの、絶対に必要なものはほんのわずかであるから、誰かから勧められたり、衝動的にくだらないものにいちいち飛びつくのはやめにして意味あるものと無意味なものを見極める力を持とう!

本書のまとめ 〜内なる成功を目指そう〜

“「成功の定義」は時代によって変わる”。これは「フォーブス」誌が毎年作成する世界の長者番付をはじめとした、各ジャンルで「成功の度合いをはかるランキング」で発表され、評価される成功者に心を乱されないようにするために是非心におていおきたい言葉だ。そして、合わせて覚えておくべき次の2つのことがある。1つ目は「成功の定義は時の産物である」ということ。1000年前にフォーブスはあり得なかったが、1000年後にもフォーブスは存在していないだろう。先ほども出てきた長年フォーブスリストの上位にランクインしているウォーレンバフェットやビルゲイツは、自分が「旧石器時代のフォーブスリスト」入るのは絶対に無理だろうと言っている。私たちが生まれ落ちた時代によって、社会が成功の誘導灯として使うものは違うから、盲目的に現在の誘導灯を追いかけるのはやめたほうがいい。そしてもう一つは、「物質的な成功を手に入れらるかどうかは、100パーセント偶然によって決まる」ということ。私たちの生まれ持った遺伝子や生まれる地域、知性や意思の力に、一切影響を与えられない。もちろん懸命な努力や適切な判断があってのことではあるが、それでも成功の大きな要因は偶然によるものが圧倒的に大きい。そんな中で、私たち一人一人が目指すべき成功の形が、「平静な心」を手に入れることだと本書では紹介されている。この「平静な心=内なる成功」を手にするには、私たちが影響力を及ぼせることだけに意識を集中させ、それ以外のことは一貫して意識から切り離しておくことだという。「内なる成功」はどんな出来事が襲い掛かろうと自分の内にあるため、外の世界の幸福よりずっと安定している!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?