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何でもしゃべっておいたら、いいことあるかもよ。
11月はじめ。やっとこさ、本当にやっとの思いでコロナのワクチン2回目接種してきた。
と、いいますのも、ここまで色々あったのだ。
聞いてくれるかい、そこのキミ。
8月から9月にかけて、なんの音沙汰もなかった行政からのワクチンの情報が流れ出した。
いよいよ30代にもターンが回ってきたらしい。
それも、対象者に一斉にハガキが出されるとかではなく、ローカル新聞やLINE上でお知らせがあるという、なんともヌルっとした情報の出回り方だった。
だけども待ちわびていた我が家は、満を持してネット予約当日、予約サイトにアクセスするも、表示されたのは
『300分待ち』
えええ〜。
案の定、待ってる間に『予約枠無くなりました。』との連絡が。
なんやそりゃ。
しかも、追加分は未定。とのこと。
そうこうしているうちに、全国ニュースでは「ワクチン3回目」とかいう言葉が出始め、
「ワクチン3回目とか言うてますけども、僕らまだ1回も打ってへんのですわ〜」
という定番ネタが出来上がる。
それと同時期に「ワクチン2回接種率6割超え」みたいなニュースも目にするようになり、
あれ?ここ日本じゃなかったっけ?
みたいな錯覚も生まれたりした。
10月はじめ頃。ついに追加予約受付との情報が。
が、しかし。
主人は11月〜年末が一年の中で一番忙しく、確実に体調崩すと分かっているワクチン2回目を11月に接種するなど、無理な話で。
私だけが今回の予約を確保するに至ったのである。
ちなみに、その数週間後、市役所から
「打つんかい / 打たへんのかい 〜やる気あるなら態度で示さんかい〜」ハガキ
(正しくは、『ワクチン接種状況と今後の予定について』国からのワクチン供給はこれが最後かも。希望者は必ず予約するように。という旨のお知らせ)が届いたものの、
やる気はあるけど、無理な場合どうすれば・・・?
という疑問を胸に、そっと無視している。
田舎だから?若いから?
なんとなく、この一連の流れから取り残されている感覚があった。
さてさて。
そういうわけで、大注目の2回目接種日。
私の中では、プチお祭り騒ぎだった。
というのも、既に接種済みの友人たちは、2回目ですべからく体調不良になっており、しかも、意外と引きずるらしい。という情報を仕入れていたからである。
バカみたいにママ友に
「明日ワクチン2回目なんだけど!」
「ねえねえ、接種後どれくらいで体調に変化あったの?」
「怖すぎてもうカレー仕込んだわw」
などと、どうでも良い情報までベラベラ喋った。
そしたら。
接種当日〜翌日にかけて、話していた友人から次々に連絡がきたのである。
これって、普通のことですか?
私は結構胸アツだったよ。
というか、人のことなんて秒で忘れる私にとって、全くのおどろき桃の木さんしょの木。(怒られるわ)
小児科医の熊谷晋一郎先生が
「自立とは、依存先を増やすこと」
と仰っていた。
今まで、自分のことは自分でなんとか出来るようにするのが「自立」、もしくは「人に迷惑をかけない」ということだと思ってきた。
でも今回、自分の弱さや手の内を他人にさらけ出したことで(ただの雑談レベルw)自然と手を差し伸べてくれる人がいたことが嬉しかった。
たしかに、自分だって、人が大変そうな時は、素直に助けてあげたいな。と思うし。頼ってくれたら、なお嬉しいな。とも思う。
人間は繋がって、頼って、頼られてしか生きていけないのだから、堂々と自分を出していけば良いのだと思う。
「今こういう状況なんだよね。」とか
「今度こういうことがあるんだよ」とか。
そうするうちに、ちゃんと受け取ってくれる人が、必ず現れるはず。
何でもしゃべっておいたら、いいことあるかもよ。
とは、そういうこと。
結局、丸一日熱が出ただけですっきりと治ってしまい、友人達に頼ることは無かった。
2回目接種翌日は、徹底的に休む、ベッドの上で好きなことだけすると決めて過ごしたため、意外にもこの上なく幸せな休日となってしまった。
あぁ、こうやって、子育てからも仕事からも全て解放されてただ休めるっていうの、いつぶりだっけ?と思った。
副反応が思ったより軽かったのはラッキーだったな。
いろいろあったけど、全部ひっくるめて良い体験だったかも。
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