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結局、猫がいちばん偉い。

同世代の人たちと比べて割と古風な育ち方をしたと思う。

祖父母と同居していていたので、なんとなーく家長制度的なものを感じながら子供時代を過ごしていた。
と言っても祖父は波平さんみたいな人ではなく
どっちかというとまるちゃんのおじいちゃんみたいな、孫に甘いタイプの人だったと思うけど。

それでも、ご飯のときは上座に座るし
テレビのチャンネル権はおじいちゃんにあった。

おじいちゃんが亡くなってから
いちばん偉くなったのは、猫である。
布団を奪われる父。
飯の時間だ!と早朝から叩き起こされる母。
祖母の椅子の上で寝るブームの到来で
お尻の半分でしか座ることのできない祖母。
帰省した際、猫しつこく構いすぎて、家族にやめろとマジギレされる弟。

掃除機をかけようと思ってリビングに行ったら
気持ちよさそうに寝ているので断念。ピアノも同様。
ケトルでお湯を沸かすと、怖がるのでお湯が沸くまで「怖くないよーごめんねーもうちょっとだよー」となだめ続けるティータイム。

文句言いつつも、みんな猫の話題が大好きで。
そんな生活も、もう11年。これからも長生きしてね。

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