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【読んだら人生変わるかも】会話力をあげたいあなたへ①共感のしかた

大切な人とうまく会話できてますか

私は妻と小学生の娘2人の4人家族です。夕食の際に会話しますが、頭が仕事モードから抜けていないときはうまく話を聞けません。
・経緯を聞いている途中で結論を促したくなる
・話を聞きながら解決策を考えて伝えてしまう。
そんなときは明らかに妻や子供のテンションが下がり、話すのをやめてしまったりします。聞き方がわるかったと反省しますが、時すでに遅しなことがよくあります。

共感ってなに

会話のコミュニケーションで「共感」が大事、というのはなんとなく知っていましたが、冷静に考えると共感がどんな感覚なのかよくわからないことに気づきました。否定をせずに同意すること?みたいなイメージですがそれは良いコミュニケーションとはいえなそうです。

共感と同感の違い

これが共感を理解するうえで最重要な概念です。
私は漠然と同じものと思ってましたが、この違いに気づいたことで共感とはなにか初めて理解できました。

まずは定義から

まず私の考える2つの言葉の定義を示します。

・相手が、出来事、その時の感情、とった行動について一連のエピソードを話した時
「共感」:相手のそのままを受け入れ理解すること。
「同感」:相手の出来事を自分に置き換えて、わいてきた感情をもとに、相手の感情や行動に同意すること。

理解を深めるために例示します。

例①「自分勝手な人を見てイライラして仕事が進まなかった」話に対してどのように答えるか。
・共感「自分勝手な人を見てイライラして仕事が手につかなかったんだね」
・同感「その人確かに腹立つね、私も仕事でそんな同僚がいて仕事が手につかなかったよ」

例②「子供の頃ワンピースに憧れていたので、今でもお店でワンピースをみると楽しい気持ちになって買ってしまう。」という話
・共感「子供の頃ワンピースに憧れてたんだね、今も楽しくなって買ってしまうんだね」
・同感「私も洋服屋でドレス見るとテンションが上がって、必要ないのにドレス買いたくなるよ」

いかがでしょうか。共感の主語は相手、同感の主語は私になっているところがポイントです。

共感の主語は相手

共感の最初に(あなたは)とつけてみるとわかりやすいかと思います。
「(あなたは)自分勝手な人を見てイライラして仕事が手につかなかったんだね」
「(あなたは)子供の頃ワンピースに憧れてたんだね、今も楽しくなって買ってしまうんだね」
このように、共感は相手の情報をそのまま受け入れており、自分の感想や主観が入りません。

共感するとどうなる

人はありのままの自分に共感されると自分が受け入れられたと感じ、承認欲求が満たされます。
共感してくれた相手に信頼感と安心感を覚え良い関係を築いていけそうに感じます。

同感の主語は自分

逆に同感は主語が私で、視点が自分に向きます。
「(私も)その人確かに腹立つ、(私も)仕事でそんな人いたことあって仕事が手につかなくなったよ」
「(私も)洋服屋に行ったらドレスみるとテンションが上がって、必要ないのに(私が)ドレス買いたくなるよ」

これは、相手のエピソードに対して、出来事を自分に置き換え、自分の感情と、するであろう行動をイメージして上で、相手に私も同じだよと伝えています。
これは結果的に自分の感情に共感してもらい承認欲求を満たされたい側に入る構造になり、下手をすると相手に会話を横取りされたという印象を与えそうです。
極端にいうと他人の不倫のニュースを自分に置き換えて、怒るなどの感情をネット上に表現することで承認欲求を満たそうとする。みたいなことに近いのかもしれません。

共感のテクニックについて

相手を良い気分にさせる会話のテクニックで、相手の言葉をオウム返しする「バックトラック」というものがあります。
先ほどの共感の会話「(あなたは)自分勝手な人を見てイライラして仕事が手につかなかったんだね」
を見ると、相手を主語にして自分の主観が入らないと、自分の感想や新しい情報は足せないので、結果的に相手の情報を繰り返すオウム返しになります。
よってこれは共感を機械的に行うテクニックだと思うのですが、型のみで本質が抜けているので、このようなテクニックで共感を装っても見透かされるのではないかと感じます。
実際にバックトラックで検索するとただオウム返しをするだけでは相手が不快に感じることがある、などのネガティブな情報が出てくるので小手先でやるとうまく行かなそうです。

共感の本質とは

ここまでの考えをまとめると、相手の人格を尊重して、ありのままの相手を理解したい、という欲求がベースにある上で、相手の話を純粋に楽しんで、自我を出すことを忘れるほど相手の話に集中して聞けた時に共感という感覚が生まれて、結果として相手の承認欲求を満たすことができるのだと思います。

なので共感のコツは、相手の人格を尊重すること。興味を持って話くこと。相手のありのままの感情を理解して受け入れる。自我を出さない。などになります。

これをみると、相手に興味があり、尊重したい人格を持っているという前提条件がないと本当の共感は難しそうです。
まだ相手をよく知らないが、それでも少しでもコミュニケーションを円滑にしたいというニーズは多いと思うので、そんな時にテクニックが役に立ちそうです。

最後に

初回は共感と同感の違いから考察しました。
「モテる会話術」「話は聞き方が何割」のようなライフハック系の情報を見ると、否定しない、解決策を言わない、適度にうなづく、等の機械的な共感のテクニックが色々ありますが、お金持ちでもイケメンでもない我々がテクニックで表層的に共感しても相手には見透かされると感じます。
これらはあくまで共感の結果として生まれる反応であり、前段にも書いたように、相手の人格を尊重して、自我を出すことを忘れるほどに関心を持って会話できた時に共感が生まれ、初めて相手の承認欲求を満たすことができるのだと思います。それでも効果のあるテクニックはこれまでの経験からいくつかありますのでこのシリーズでは今後それらを紹介していきます。

補足:同感も悪くない

今回は共感を理解しやすくするためにあえて極端な表現をしたので、同感が悪いかのように書いてしまいましたが、よい同感もあると思います。
相手が自分の話で一緒に怒ってくれたり喜んでくれることは良いコミュニケーションですし、自分の感情に自信が持てないときは同感してもらうと心強いです。仲良くなるにはお互い気持ちを伝え合うのが近道だと思うので、自分の気持ちを知って欲しいという自我も大事と思います。また、盛り上がる雑談はみんなが主観で話して話がどんどん脇道にそれてるときが多いので、ここでいう共感ばかりだと飲み会などのワイワイ楽しい話に発展しにくいと感じます。ということで同感も悪くないと最後に補足します。

以上、コミュニケーションのすすめ共感編でした。次回もよろしければ読んでください。


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