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人の話を聴くということ

ある企業様から入社時研修のご依頼を頂き、10月から3ヵ月に渡ってマンツーマンで行っております。

オーダーを頂いた際、私は企業のご担当者様から組織の課題をヒアリングし、オリジナルの研修を組み立てています。

今回のテーマは【傾聴】。ロールプレイングやワークを組み込みながら、人の話を聴くときに、どのような心掛けが必要なのかを共に考える時間を過ごしました。

感情の奥には「ニーズ」がある。「出来事」だけではなく「経験」を聴く。

企業に勤めているとたくさんの研修を受ける機会がありますが、よくあるのが、一方的に話を聞くだけで終わってしまったり、2~3日経つと内容をすっかり忘れていたり・・。
その後、仕事に活かすこともなく、受講したことすら忘れてしまっていることも。

つまり、”自分事”になっていなかった結果といえます。”自分を含む世界”の中にいるけれど、「当事者意識」ではなかった。その様な事がいえます。

今まで私もその様な研修をたくさん受けて来ました。

自己理解・他者理解をする機会もないまま研修を受けると、その様な結果になることが殆どです。
なぜなら、組織が成長するにはまず、自分を知ること・他者を知ることが大前提だからです。そこが無いままいくら研修をやったところで、”自分事”として入って来ることはありません。

そして、実践に活かさなければ何の意味もなく、もちろん効果も見られません。

私が研修プログラムを組み立てる際にいつも拘っているのは、オリジナルな内容というのもありますが、「実践に活かすこと」を何よりも大切にしています。

~感想を頂きました~
【ワンちゃん大好きさん】
◆気づいたことや感じたこと(今後の課題も含め)
好きなものワークでは、共感の体験を初めて行いました。人に問いかけることでその人の経験を引き出し、自己概念を聞き出すとのことでしたが、難しいと感じました。
今後は語彙力を増やすために、意識をしながらテレビやラジオを聴いていきたいです。

◆学んだ事を、どの様に仕事に活かしますか?
好きなものワークではその人の経験をじっくりと聞き出すことで、相手の気持ちを推測し想像しながら話を膨らませていく体験をしました。相手側に立って受け止めることは中々難しく感じました。
今後、面談などに同席をすることがあった際は、テクニックにも注目して今回の経験を活かしたいです。

「技」の前に、大切にしなければならないことがあるということを、しっかりお伝えをした上で、どの様に聴いていくのかをレクチャーさせて頂きました。

目の前の相手に興味を持って話を聴く。「好意的関心」を、忘れてはいけません。
どんなに素晴らしい技法をたくさん知っていても、好意的関心がなければ信頼関係の構築は出来ません。

相談者の前に座った瞬間から、その姿勢が実は伝わっているのです。
自分の目の前にいる方が幸せになる支援を。

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