見出し画像

よほどの事がない限り

ブログの更新頻度は人にもよりますが週2、3回でも月に10回ほどになるので活発だと感じるのではないでしょうか。日記を続ける事が努力目標になるように毎日更新するというのは生易しいことではありません。実際実現しようとすれば面白さなど度外視になるのが当然です。山崎愛さんのブログは毎回内容が面白かったのです。あり得んけど事実なのです。みんなが毎日その内容を話題にしました。大好きな週刊漫画の新作が毎日読めるようなものです。

無事期日までにイラストの納品を終えて山崎愛さんの生誕祭にも参加できる事になりました。会場は半蔵門の東京FNホール、土曜日なので昼のイベントでした。入口のスタンドフラワーにはそのイラストの1つが飾り付けられています。初めての光栄な状況に喜びよりも実感のなさに腕を組み「これどういう状況⁉︎」と違和感のような物すら感じていました。

グループにもよると思いますがオサカナの場合、生誕祭はライブと同様にチケットを販売して一般のファンの皆さんが参加する事ができ、内容は誕生日を迎えるメンバーの希望が全面的に優先されたものになります。そのため成立しているかどうかは二の次の企画が実行されシュールな空気が生まれたり、企画がハネて想像を超えて盛り上がったりという博打的要素が魅力の一つだったりします。この時は参加者から集めた質問を箱の中から引いて順番に答える質問コーナーの後、カードゲームをやりたいという事でモニターもなく参加者には何も見えない状態でUNOを始めるなど、独特の空気をファンの温かい視線が見守るお祝いムードが包み込んだ優しいイベントになりました。その後通常のライブ同様に行われた特典会ではファンのみんながスタンドフラワーの前でメンバーと一緒にチェキに収まっていきます。ぼくのイラストと共に。「マジか⁉︎これは現実なのか⁉︎」と困惑しながら僕はというと、まだ特典会への参加に高いハードルを感じていたのとその後仕事を控えていたこともありイベント終了後直ちにそそくさと会場を離脱し帰宅してしまいます。

その日の山崎愛さんのブログにはオサカナ3人の後ろにスタフラと僕のイラストが写り込んでいる写真が添えられていました。僕のイラストが公式の!しかも毎日楽しみにしているブログに⁉︎⁉︎客観的に見られるようになったせいか少し実感を感じ始め、この時ようやくうっすらニヤケ顔を浮かべていたように思います。さらにはその数日後のブログはイラストも収められた生誕メッセージカードを受け取った事についての内容で、その喜びとともに

てか絵!!!!
すごい!!!かわいい!!
書いたの誰!!!ですかめちゃ可愛い

……

名指しです!!呼び出しです!!!!

僕はこの時ついに初めて特典会に参加して山崎愛さんとの2ショットチェキを撮る事を決意しました。「1度だけでも挨拶をしにいかなきゃ。こちらこそありがとうって伝えに行かなきゃ。」ハードルを飛び越えるには十分すぎるほどの揚力を得て。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?