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3回目は記憶の彼方

アイドルのファンがイラストを投稿してファンコミュニティを盛り上げるというは割と一般的ですがその活性の程やはそれぞれに割と差があります。場合によっては公式もそれを後押しするほど活発なシーンが出来上がっていたりもしますが、オサカナについてはシーンを形成するにいたる程の頻繁な活動は見られませんでした。

元々アイドルイラストを描いていたというテクニカルな理由とは別に、ここに自分が果たせる役割があるのでは?それを果たす事でそのコミュニティに居場所が得られるのでは?という打算的目的も見出し少しずつメンバーのイラストをツイッターでアップするようになりました。

山崎愛さんの誕生日である6/16を1ヶ月ほど後に控えたある日、山崎愛さんの誕生日を祝う「生誕祭」に向けてのイラストを4点描いてほしいという依頼が「山崎愛推し一同」の代表の方からツイッターのメッセージで届きました。とても光栄に思い喜んだ反面、経験技術ともに乏しい自分は一月以内に4枚もイラストを完成させる事ができるのか?さすがに無理では⁉︎という不安の方が強く即答は躊躇いました。「サンプルを出してみるのでそれで大丈夫そうであれば」という形の保留をさせてもらいたい旨をその時お返事しました。

お声がけに対する嬉しさもさることながら他でもない、山崎愛さんのイラストを描かせていただけるひいては直接その目で見て貰えるかもしれないというドキドキと胸の高鳴るようなまばゆいほどの希望が強いやる気を呼び覚まし、自分のペースでのらりくらりのペースでしかイラストを描いた事が無かった僕はこの時初めてガチの本気、まじガチ本気イラストに取り組む事を決意しました。

数週間してなかなか平日開催が多く参加できなった定期公演にタイミングが合って初めて参加できる事になり、そこで依頼主とご挨拶する予定になっていました。幸運な事にこの日新しくリリースを予定している「ささやかな祝祭」の衣装の初お披露目がありました。とても斬新で目を引きかっこよく、なおかつかわいらしさも感じさせる素晴らしい衣装でした。

ライブ後初めて顔合わせをした依頼主に「この新衣装のイラストも是非描いて欲しい」という追加の依頼を受けました。仕事明けの時間を総動員した時間をやりくりしてなんとか完成させるペースを見出してた最中だったので以前の僕ならお断りしていたかもしれません。しかしこの時点で無理の通し方を掴みかけアドレナリンが溢れてた僕にはこれを避ける理由も見つからず「もちろんです!」と快諾しました。

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