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コミュニケーションの取り方を考える 岩瀬コラム26

主従関係ができてしまってないか?

チームスポーツでは、お互いのイメージが共有できていると、阿吽の呼吸と言われるような見事な連携プレーが可能になります。

やっている本人たちも気持ち良く、また、観ている人をも魅了します。
チームスポーツの面白さの一つではないでしょうか。

ただ、初めからそのような連携ができることはほとんどなく、多くの場合はコミュニケーションを通じてお互いのイメージを擦り合わせていきます。

ですが、このコミュニケーションが苦手な人が多いのではないでしょうか?

これはスポーツに限らず、仕事や家庭などでも言えることです。

上手くいかない理由の一つに、コミュニケーションに主従関係が生まれてしまっているケースがあります。

仕事で言えば、上司から部下への一方通行な要求。
スポーツで言えばベテランから若手への一方通行な要求。
といった場面です。

高いレベルを求めて厳しい指導をすることは必要かもしれません。

しかし、主従関係があることによって、「言う側」「聞く側」に分かれてしまいます。
これらは双方に問題があります。


「言う側」に問題があるケースとしては、伝え方や態度が威圧的になっていたりしないでしょうか?

そうなると「聞く側」は意見を言っても否定されると思い、「聞くだけ」で意見を言わなく(言えなく)なってしまうことがあります。

このような状態では、コミュニケーションが成立しておらず、良い関係性とは言えません。

「言う側」になる人は相手に威圧的にならないように注意しましょう。
「どう思う?」と、相手の意見を聞いてあげるくらいの余裕があると良いですね。


聞くだけにならない

「聞く側」も、「聞くだけ」になることによって、相手は「何を考えているのか」わからないです。

場合によっては「何も考えてない」「やる気がない」などマイナスな印象を与えてしまうこともあります。

このような状態では、相手と良い関係性が築けません。

意見を言えない理由に、自分の意見に自信がない、否定されるのが怖いという方もいるかもしれません。

しかし、多くの場合、必ずこうでなければならないという正解はありません。
例えば、サッカーなどのスポーツでは、得点を決めるための選択肢はいくつもあります。

お互いが同じことをイメージできていれば成功する確率が高くなります。
反対に、お互いが違うことをイメージしていたら、どれだけ成功率の高そうな方法でも上手くいきません。

だからこそ、お互いの考えやイメージを伝え、最適解を探す作業が大切です。

ふだん「聞く側」になってしまう人は、まずは怖がらずに自分の意見を伝えてみましょう。

また、言われたことに対して分からない時は、正直に「分からない」と伝えることも大切です。
分からないということが分かるだけでも、「言う側」が伝え方を工夫することができます。
分からないからと、無反応にならないようには注意しましょう。



お互いに歩みよる

このように、合わないと思ってしまう方とは、コミュニケーションが「言うだけ」「聞くだけ」の一方通行になっていないでしょうか?

この関係性を改善していくためには、お互いに歩みよる姿勢が大切です。


しかし、向こうが歩みよろうとしないからと、それを相手のせいにしていてはいつまで経っても解決できません。

まずはあなたの方から歩みよってみませんか?
自分が変わることで、相手の反応が変わるということを、私自身は何度も経験したことがあります。

例えば、上司が一方的な時には、まずは相手の意見をしっかりと理解するためにわからないことを聞きます。聞くことによって向こうも威圧的でなく、いろいろと教えてくれるようになります。
このように聞くことから関係性を作っていったなら「私はこう思うけど、どう思われますか?」と意見を求めるように自分の考えを伝えると上手くいったりします。

パターンは他にもありますが、相手の性格知ることで、その人に合わせた意見の伝え方を工夫していくと良いと思います。


関係性はすぐには改善しないかもしれませんが、歩みより続けることで主従関係なくフラットにコミュニケーションを取ることができるようになっていきます。

相手の意見も聞きつつ、自分の意見も伝えられるような関係性を目指していきましょう。

あなたは、威圧的な態度で一方的に話していたり、相手の意見をただ聞くだけになっていませんか?

スポーツだけでなく、日常のコミュニケーションの取り方を再考するきっかけになれば嬉しいです。

お読みいただきありがとうございました。



岩瀬勝覚
理学療法士
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