自分を変えたいなら首を緩めてみよう 岩瀬コラム50
変わりたいけど行動できない
「もっと〇〇のようになりたい」
「新しいことにチャレンジしたいのに、なかなか一歩が踏み出せない」
「ネガティブ思考からもっとポジティブ思考になりたい」
このように、今の自分から変わりたいと思っている人は多いのではないでしょうか?
しかし、実際に変わりたいと思っていても、「自分には無理だ」とか「いまさら遅い」とか、自分自身に否定的な言葉をかけて行動できていない人も多いと思います。
また、変わるために人に相談したり、マインドセットの本を読んだりと、努力されている方もいます。
それで上手くいけば問題ないのですが、心の部分を変えようとしても上手くいかなかったという方もいるのではないでしょうか?
今回は、心身相関という観点から「身体を変えることで心を変え、行動を変えていく」という方法をお伝えします。
これまでこのような方法は「考えたことなかった」という人はぜひお試してください。
どのような方法か簡単に説明します。
まず、心身相関とは、例えば私たちは緊張すると、心拍数が上がり、全身が力んで固くなったりするように、心と身体の状態は密接に関係し合っているという意味があります。
(参考記事 https://sakura-paris.org/dict/心理学辞典/content/1152_1682)
そして、日本語には「緊張している」ということを比喩的に表現した「肩に力が入る」という言葉があります。
このことから、緊張しやすい人は、肩まわりの筋肉が力んでしまいやすいので、そこを緩めることで緊張をほぐしていきます。
このように、身体からアプローチしていくことで心の状態を変えていく方法になります。
「変わるための行動を起こしたくても起こせない人」というのは、そういう身体の状態になっているといことです。
だからまずは、身体の状態から変えていきましょう。
そして、行動を起こすための身体の状態で注目するポイントは「首」になります。
首の状態を整えて、行動できる人に変わっていきましょう。
心身相関 首根っこの状態
身体の状態が変化していくことで、心の状態も変化していきます。
以前から私のことをご存知の方や、これまで継続的に私のコラムをお読みいただいている方は、行動や文面から私自身の変化を感じていただけるのではないでしょうか?
ちなみに私自身は、6年前くらいまでは本当に身体が固くて、緊張しやすく、自信もなく自己否定しやすかったです。
それから、自分の身体と向き合うようになって、身体が緩んでくるにつれて、自分自身の心身の変化や取り組んでいることの変化に年々自分でも驚いています。
私のまわりでも、同じように身体の変化とともに、精神的にも逞しくなっていく方々をたくさんみてきました。
お読みのあなたも、身体の状態を変えることで、望んでいる自分になれる可能性があります。
では、「変わりたいのに変われない」と行動を制限している身体の状態とはどういう状態なのでしょうか?
注目するべきポイントは、上述したように「首」になります。
なぜ首かと言うと、、、
首が固くなっていると動きづらい状態になるためです。
「首根っこを掴む」という表現はご存知でしょうか?
→相手の弱点や急所をつかんで動きがとれないようにするという意味があります。
猫やヘビなど動物を捕まえる時、首を掴みますよね?
首を押さえることで軟体な猫やヘビも、動きが制限されて攻撃したり、逃げたりすることができなくなります。
つまり、私たちヒトも、首が固くなっていると、動きづらい状態になっているということです。
子どもの頃は首も柔らかく、新しいことにどんどんチャレンジして、いろんなことができるようになっていきます。
年齢を重ねるほど、首も固く動きにくくなってきて、今ある環境から変化することを嫌うようになってきていないでしょうか?
ちなみに首(正確には首の下の方)は、人の身体でも固くなりやすい部位とも言われています。
デスクワーク、スマホなど、下を向いて首に負担ばかりかけているとカチカチになってしまいます。
あなたの首の状態はどうですか?
もし固まっているようでしたら、ここを緩めていくことで、変わるための行動を起こせるようになっていくかもしれません。
首を触って動かす
上述したように、首が固くなっていることで行動が制限されているなら、首を緩めることで変化していく可能性があります。
では、どうやって緩めていくのか?
首のストレッチなど、方法はいろいろとあるので、方法は自分に合ったものを選択してもらえればいいです。
ここではシンプルに「首を触って動かす」という方法をお伝えします。
①首を前に曲げた状態で、首の後ろ側を触ってみると、つけ根のあたりにボコッと飛び出た骨を触りましょう。
ここが「首根っこ(解剖学的には第7頸椎)」と言われる場所になります。
②その骨が動くように、首をゆっくり、気持ちよく動かしてみましょう。
触りながら動かすことで、動きを感じることがポイントです。
→首は、曲げ伸ばし(屈曲、伸展)だけでなく、左右に傾けたり(側屈)、右向き左向きのように(回旋)動かすことができるのでいろんな方向に動かします。
※首根っこが固い人は、ボコッとした骨の上側はよく動くのに、ボコッとした骨が全然動いてなかったりします。
そのような場合は、どうやって動くのか、動かし方を探りながら動かしましょう。
探しながら動かしている過程がすごく大事です。
→コツとしては、少しアゴを引くようにすると動きやすいです。
また、動いたからOK。
ではなく、
定期的・継続的に実施することが必要です。
今の状態に満足するのではなく、今よりももっと柔らかく、しなやかに動くように、何度も繰り返して丁寧に実施していきましょう。
頻度は1回に30秒くらい。1日に3回くらい実施してみてください。
慣れてくると、自分の首が固くなってきたタイミングを自覚できるようになるので、そのタイミングで行うようにするとなお良いです。
簡単で、どこでもできる運動なので、ぜひ継続的に実施して、自分自身の心身の変化を感じてもらえたらと思います。
身言葉
今回のコラムで取り上げた
・肩に力が入る
・首根っこを掴む
など、
日本語には身体をつかった熟語や言い回しが多いのをご存知でしょうか?
これを「からだことば」と表現する人もいますが、多くの書籍を執筆されている運動科学研究所の高岡英夫氏は「身言葉(みことば)」と呼んでいるので、私もその言葉をよく用いています。
(気になる方は、今回の参考文献にもさせていただいた「身体意識を呼びさます 日本語のちから」も合わせてお読みください。)
身言葉は他にも
・ハラをくくる
・腰を据える
・胸を張る
・胸が熱くなる
・頭に血がのぼる
・頭が硬い
など、6000語近くあるようです。
どの表現からも、身体の状態と心の状態の両方が意味に含まれているのがわかるかと思います。
このような身言葉から、心身の繋がりを知り、身体からアプローチしていくことで、あなたが求める理想の自分に近づけるかもしれません。
今回は、変わりたいけどなかなか変われないと思っている人に対して、「首根っこを掴む」という表現から、首の固さがあなたの行動を制限している可能性があるという話をさせていただきました。
身体が変われば、心も変わる。
自分を変えたいと思う方は、ぜひお試しください。
お読みいただきありがとうございました。
岩瀬勝覚
理学療法士
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