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【旅の記憶】海外トイレと文化(汚い写真あり)

己にとってトイレとは

トイレ、個人的にトイレは文化の一端であると思っている。
日本人である自分が最も海外を感じる瞬間の一つはトイレだと思っている。
日本のトイレは美しい。
都市部の公衆トイレを除いてトイレのきれいさは群を抜いている。ウォシュレットはついているし、トイレットペーパーもひどいものはついていない。
しかもほぼほぼ無料(コンビニで使ったらものを買うけど、パチンコ屋さんには本当に感謝です)。
こんな世界最高峰のトイレ環境から海外へ出ると、
サファリパークで見ていたところから
野生へ放り込まれたように思いながらもそれを楽しむ自分もいるのだ。
毎度毎度トイレの写真を撮ってしまう。
時には見たくないものがこびりついてはいるが、
その匂い、風景をみることで強烈に動物としての人間を感じるのだ。


私のトイレ許容値

わたしは海外旅行も好きだが、学生時代からずっと登山をしていた。
登山中のトイレは重要な要素だが、さまざまなトイレを体験してきた。
思い出に残るのは、農鳥小屋の木造の下から風を感じるトイレ、
聖平小屋の水洗トイレ、後輩が縦走初日にスマホを落とした長衛小屋のトイレ、冬山でのお尻は雪で拭き取ってその冷たさに悶絶した等々、誇れるものではないが、下限の閾値はだいぶ低い方ではあると思う。

トイレ in 中央アジア

私が旅したのはウズベキスタンとタジキスタンだ。
彼の国でのトイレは基本有料である。だいたい¥10-¥20くらい。
現地の物価から考えると日本でだいたい¥50-¥70くらい
と言ったところだろうか
だいたいそこそこの年齢の女性の管理人が費用を徴収している。
お金を払う代わりにトイレットペーパーが支給される。
ではトイレットペーパーをもらわなければ無料で事を済ませようなどと野暮なことは考えてはいけないのだろう。
その代わりに、そのような公衆トイレは最低限の清潔度が保障されている。
これは良き制度だと思う。

これらの国のトイレは日本でいう和式に近い。おそらく中国の文化という側面もあるのだろう。
ことを済ませると紙で拭くのだが、日本、韓国以外のたいていの途上国では紙はトイレへ捨てられない。きちんとゴミ箱に捨てるのがマナーだ

一般的なトイレ、女性には使用は厳しいのかもしれない

記憶に残るトイレ@チャイハネのトイレ

ウズベキスタンのシヨブバザールの裏のチャイハネで催した際、トイレの場所を聞き入ったとき少々目を疑った。
便器のようなものが何もない
一瞬部屋を間違えたのかもしれないと思い、部屋を出ようとしたが、ゴミ箱に使用済みペーパーがありここがトイレだと悟った。
もう一度よく見ると
床に縦25cm×横7cm程度の長方形の穴が空いている。
ここにするのか!!
正直驚いた。だって穴が細いのだ!
正直小さい方であれば、できるが、大きい方はこの穴に落とすにはゴルゴ13並みの高精度射撃が必要となる。幸にして小さかったので精度は大丈夫であったが少々驚いた。

チャイハネのものではないが、もう少しきれいであった

国境トイレ(使用に絶えず、写真あり)

The worst toilet of my life。
Oybekの国境地点にて、無料でおそらく掃除も入ってはいないトイレ
人生でこれより汚いトイレはみたことがない。
個人的なトイレ使用の基準は足の踏み場が汚染されていないこと、服などに汚物が触れない、この2点さえ守れていれば使おうという基準を満たすのだが、ここだけは絶対に使いたくなかった。(わたしは座りション派なので、立っては最近しません、海外でも)
以下写真あるので注意

Mと書いてあるのでこちらは男性、裏にはЖと書いてある女性用
お、おぞましい、、

登山口のトイレ

タジキスタンの登山口のトイレだ
このときは差し迫った事情はなかったので使用はしなかったが
使えなくはないトイレであった
ただし便座の清潔さは保障されていないので、この洋式トイレよりは和式の方が個人的にはありがたいものだ。
ちなみに登山をするのであれば、事をして、埋めれば土壌の微生物による分解が期待される。度を超えた登山者がいないのであれば、おそらく一番クリーンだと思う。紙はきちんと燃やして処理しましょう。

登山口トイレ、扉を閉めると薄暗いのが欠点
この国でも人がいないところの方がまだきれい
外は大自然が広がっている

トイレは文化だ

トイレは文化だ。
トイレには国、そしてこの場がどう扱われているのか透視図になると思う。
トイレがきれいな場所であれば、掃除がよくされていたり、使い方がきれいな人が多いのだなとわかる。そしてそんな場所が多いのであれば、人全体の信頼度も増す。反対もまた然り。
トイレを通して社会をみるのもまた海外旅行の楽しみになる。
トイレをみたらその背景まで見通す頭とこころの余裕を持ちたいものだ。

カナダのトイレの注意標識
右側はすごいですよね



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