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公認会計士のゆる投資日記~初めての株主優待届きました

 先日、初めての株主優待品が届きました。2022年9月末基準で、暗号資産の優待は頂いていますが、“物”が届いたのは初めてです。今日は、その優待品をご紹介したいと思います。

1.ヤマハ発動機<7272>[東証P]

業績や財務比率、配当利回りもよく、監視銘柄リストに入れていた銘柄ですが、他とは異なり、「製品のファン」という理由の方が優先して購入した唯一の銘柄です。学生時代、バイクの免許を取ってヤマハの125ccを購入しようと思っていましたが、瘦せ型女子で、乗りこなせず危険という周囲の大反対にあい断念したことがありました。ちょうど、ロードレスのGPでヤマハの原田哲也選手が250cc優勝し、毎週末の深夜放送のレースも欠かさず見ていた頃でもあります。
最近では、コロナ前に、勤務していた監査法人の語学研修でフィリピンに行った際、街にヤマハを始め、日本製のバイクや工場が溢れており、平均年齢も若く(当時、日本の46歳に対し、フィリピン23歳)、経済成長している国の勢いを感じました。語学学校ではヤマハ発動機の社員の方々も一緒で、久しぶりにヤマハ愛が復活し、株式投資を始めた際に、真っ先に監視リストに入れた銘柄です。ドローンなどの新しい分野にも期待できると思い、予定していた指値より少し高い価格で、我慢しきれずに買ってしまいました。
原田選手がチャンピオンになったのが1993年ですので、今年でちょうど30年。マネックス証券の口座で見ている株価チャートの一番古いデータは、1993年6月の四半期足で、終値は820円です。直近(2023年5月2日)終値は3,505円ですので、4倍以上になっています。

2.ヤマハ発動機の株主優待

 ヤマハ発動機の株主優待は、カタログギフトです。ヤマハ発動機に限らず、株主優待はあまり重視していないため、カタログが届いてから内容がわかったのですが、ヤマハの工場等がある都道府県の名産品を選べるというものでした。
筆者は、出身地の札幌の月寒あんぱんを選び、5種類6個のあんぱんが届きました。


 筆者は筋トレ(バルクアップ中)が趣味で、1年ほど前から食事改善にも取り組んでいますが、甘いものが大好きな筆者にとって、月寒あんぱんは理想的なPFCバランスのおやつです。東京でもどさんこプラザなどで販売されているので、トレーニング前の糖質補給によく購入しています。甘さもしっかりで、味のバリエーションもあり(一番のお気に入りは、春季限定のさくらあん)、食品添加物もほぼ入っていないため、トレーニーには最適のお菓子だと思います。


3.月寒あんぱんの製造者 「株式会社ほんま」

 優待品の月寒あんぱんは、札幌に本社を置く「株式会社ほんま本社」の製品です。

http://www.e-honma.co.jp/

  実は、この会社の社長である本間幹英君は、高校の同級生です。本間社長に、株主優待にも商品出しているのですねという連絡をした所、コロナ禍で大変な頃にヤマハ発動機さんに採用され、とても助かったとのことでした。

 現社長の代になってからは、工場を新設して食品添加物をほとんど使わない昔ながらの製法を踏襲しつつ、品質基準や生産効率を向上させたり、従来より販路を拡大したりと、家業の発展に精力的に尽力されており、大活躍されているなぁと思っていました。一方で、従業員の雇用を守り、安心安全な商品を継続して供給し、販路を拡大して利益を上げて、銀行に借入金を返済したりと、想像するだけでも、社長として様々な重圧やご苦労があるのだろうとも思います。

経理や財務に関しても、担当税理士さんから正直すぎると言われるほどだそうで、それが社内外から信頼される最低条件だと思ってやっていらっしゃるとのことでした。製品の品質はもちろんですが、社長のこのような誠実なお人柄や経営姿勢もあり、ヤマハ発動機の株主優待に採用されるご縁につながったのではないかと勝手に思っていたところです。好きな製品の会社の株を保有し、同郷の友人の会社の製品の優待を頂けるなんてとても幸せです。優待の方も、昨年を上回るペースでの受注だそうですので、来年も楽しみにしたいと思っています。

  職業側、会社の財務数値はシビアに見てしまいますが、企業が顧客や消費者に対価を払ってもらえる商品を供給し、1円の利益をあげることは非常に大変で価値のあることだと思います。配当と優待を頂き、ヤマハ発動機も、「ほんま」も、長期間にわたってそれを続けていることは驚異的なことだと改めて思いました。財務数値はそのような企業努力の積み上げであることを意識しながら、今後も株式投資を楽しんでいきたいと思っています。


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