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「それっぽいこと言ってしまったり」その2


現代を生きるなかで求められる倫理や道徳について

倫理や道徳を含む、答えや終わりのない事柄は、
突き詰めれば人が生きていくことそのものに繋がっているように思った。 

人間により近い、密接なこと。

「生きるとは」という問いかけがあるように、
人の数だけ答えはあっても、到達点、正解はない。

だからこそ、永遠のテーマのように、
自分たちのすぐ傍に横たわり、一生かけて考える。

こういったものの存在には、
人間の思考に豊かさや寛容さをもたらすことに意義があるように思う。



人の数だけ価値観やものの見方、考え方があるけれど、全部が全部通る世の中ではないし、
まだまだ、ありがちで、固執したものになりやすい。

もちろん守らねばいけないこともあるし、
それがあってこそ保たれているものもある。

ただ、個性や人そのものを否定して良い理由にはならないだろう。

共通認識を持つべきところと
各々の自由な感じかたや考えで良いところの
境界線が曖昧になってるのかな。

「当たり前」も「普通」も、
私たちに安定と安心を与えるみたいだけれど、
変化を恐れずに、溢れるものを受け入れあって、適応していけたらなあと思う。



確かな答えが決まっているものを追い求めると、
そこに至るまでの思いや考えがどんなものなのか、そういった過程を意識しなくなってしまいがち。

それってなんだかすごく勿体ないように思う。

倫理や道徳、それらを含む事柄について考えることで、果てしなく思考を働かせることが出来て、
その行為そのものに意味をもたらせているようで。

どう考えたかで幾分にも変化する、
自分なりの結論に辿り着く感覚は新鮮だった。


数年前の自分ではきっと、
面倒だと感じていただろうし、

もっと歳を重ねてしまってからでは、
起承転結のように物事がはっきりしたことばかりに目がいってしまい、
曖昧なものへ時間を割くことが億劫に感じてしまうかもしれない。

今、この十代最後に、
知って、向き合えて、良かったこと。

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