認知症の人と接するときに大切なポイント
認知症の人は、少し前のことを記憶しておくことが苦手です。同じことを何度も聞いてきたり、伝えたことを忘れてしまったりすることがあります。
そのため、認知症の人とのコミュニケーションは難しいと感じてしまう人が多いようです。
ただ、第三者からみると無秩序な言動であっても、認知症の人の行動にはちゃんと本人なりの意図があるのです。認知症の人とコミュニケーションを取る際は、その意図を理解しようとするコミュニケーションの取り方が重要です。
そういった意図を理解しようとせず頭ごなしに否定してしまうと、認知症の人とは上手くコミュニケーションが取れません。認知症の人とコミュニケーションを取るときは、「傾聴」「受容」「共感」を念頭に置くことが大切です。仮に認知症の人が「(食事直後に)ごはんを食べたい」「(昔に別れた母親に)会いに行く」と言ったとしても、否定せずにまずは相手の感情や心の奥にある気持ちに共感しながら傾聴しましょう。そうすることで認知症の人は自尊心を取り戻しやすくなり、安心した精神状態に近づくことができます。こうした認知症の人との関わり方を「バリデーション療法」といいます。
ちなみに、このバリデーション療法は認知症の人だけでなく、どのような人が相手であっても有効に使えるのでオススメです。「傾聴」「受容」「共感」をしてもらった相手は、「受け入れられている」「自分は重要な存在なんだ」と感じることができます。最初は難しく考えず、ただ相手を理解しようとすることが重要です。そこを切っ掛けにして、相手の心に寄り添える「傾聴」「受容」「共感」を身に着けていきましょう。バリデーション療法の基本はこちら(http://xn--o9ju08h8mfmpip9k.com)をご参照ください。
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