取れない疲労感

私は、25〜26歳くらいの時期が最も体調が悪かった。
以前のnoteにも書いたかもしれないが、中学ぐらいのときから、授業中最後まで起きていることができず、多くの授業を寝て過ごした。
それは、高校や大学に進学してもあまり変わらなかった。
(なぜか成績はよかったので、寝ていて怒られることはあまりなかった。)

就職してからは仕事中に寝るわけにはいかないので起きていたが、今度は激しいめまいに襲われるようになった。
ぐるぐると目が回る。
気を失って倒れることが何度かあった。

このめまいは、今振り返れば過眠の症状だった。
当時は自分の体に何が起こっているのかわからず、いろんな病院に行った。

まず私が疑ったのはもともとの持病の悪化だ。
私には遺伝性の持病があって、母方の祖父から母、そして私へと遺伝したものだった。
発達障害は父方から、遺伝性疾患は母方からという、私はなんとも忙しい体質である。

この遺伝性疾患はそれほど深刻なものではなく、結構ありふれた病気なので、怖いものではない。
私は以前受けた検査でいずれ悪化して発病することがほぼ確定していたので、ついにそのときが来たんだなぁと、定期チェックを受けている専門病院で見てもらうことにした。

しかし、検査の結果、発病していないことがわかる。
では、この異様な疲労感はなんなのか?あのめまいはなんなのか?
と言うことで、医師から脳外科と循環器科の検査を勧められた。

自分の症状をネットで検索すると、不眠の反対である「過眠」の可能性があるのでは?とも思っていたがとにかく一旦脳外科を受診して検査を受けた。
(循環器もついでにみてもらえた。)

検査の最中、担当してもらった看護師さんに、
「『過眠症』の可能性ってあるんですかね?」と何気なく聞くと、看護師さんから優しく
「『過眠症』とかそういうのって、たぶん気持ちの問題だと思うんですよね。そういう病気がそもそも存在するか自体、怪しいんです。」と励まされた。

看護師さんに全く悪気はなく、真剣に話してくれた。

検査の結果、心臓に欠陥?が見つかったということで、循環器の専門医で見てもらえと診断された。

「心臓の病気」というのは完全な誤診だったことが後にわかるのだが、私のこのめまいと疲労感の原因が過眠症であるということにたどり着くまでにまた相当な労力がかかった。

医師や看護師さんをはじめとする医療従事者のかたにお願いがある。

「気のせいです」とか「そんな病気はない」と決めつけて言わないでほしい。

あなたの専門外だったり、あるいは未知の病気だったり、そういうことは実際にある。
私の場合、専門的な検査の結果、最終的には睡眠の専門医からかなり深刻な過眠であると診断を受けている。

私が看護師さんから言われた「過眠症という病気はない」という一言は、私を混乱させた。

過眠症は存在しない?そうなの?
じゃあこの疲労感はなに?なんなの?
と…。

人によっては、「それは病気ではない」と言い切られてしまうことで、自分の努力が足りない、我慢がたりないと、どんどん自分を追い詰めていってしまうことになる。

医療従事者の方々、目の前の患者の困り感を突っぱねないで下さい。

あと、困り感の当事者の方へ。
自分以外の誰かの言動は誰にもコントロールできません。
医者や親、友人などに「気のせいだ」「努力が足りない」と言われても、自分の内側にある、自分の声をどうぞ大切にしてください。

困っているなら、「困っている」と言い続けていいと、私はそう思っています。

自分の内側で無理に消化しようと頑張らないで下さい。
自分の感覚を、心の声を、信じてあげてください。

最終的に私は、「特発性過眠症」の診断を受けるわけなんですがまたここにたどり着くまでに相当な労力が必要でした。

毎日、仕事に行くだけてもすごく疲労しているのに適切な医療を受けるためにまた途方も無い苦労があるというのはなんとも辛いものでした。

診断に至るまでは、また後日まとめます。
長くなったので一旦おしまい。

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