高松 祐三 | Timedesign Founder

タイムデザイン創業者。ホテルのために。世界5000以上のホテルのダイレクトブッキングを…

高松 祐三 | Timedesign Founder

タイムデザイン創業者。ホテルのために。世界5000以上のホテルのダイレクトブッキングをダイナミックパッケージと決済ソリューションで解決するサービスをグローバルに提供しています。カカクコム執行役員。

最近の記事

バトンを渡して全体の視座を高める

今年、創業メンバーであり大学からの親友である2人に経営のバトンを渡しました。すごく考えた末の選択でしたが自分事だけでなく仲間のことも含めてすごく嬉しいです。自分にも16期お疲れ様でしたとも言いたいです。 私も引き続きタイムデザインの取締役として残りながら、グループのカカクコムで執行役員として旅行ビジネス全般を見させてもらう日々がスタートしています。 最近 コロナ禍の多くの旅行ビジネスは大変だったと想像する方も多いと思います。我々も予想が立たない不安の中に立たされたタイミ

    • 会社の向かうべき方向の言語化とデザイン

      会社のビジョンやミッションステートメントについて社内にどう伝えていくかを悩んだことはないでしょうか。会社や組織が成長していく中でうまく伝えていかなければならないことでありながら、その方法はたくさんあると思います。 前回10周年時には株主やパートナーさんも呼んだりして物理的に集まることができましたが、今年15周年では、COVID-19の影響にも鑑みて物理的に集まりはできないものの、成長していく会社と共にのミッションステートメントをアップデートして、それをみんなで共有する方法を

      • 仕事のオーバーラップという考え方、相手領域へのリスペクトが仕事を良くする

        経営者に限らず部門の責任者など、新たなビジネスを創出する際に、契約書を作成したり締結するシーンを多くの人が経験していると思う。 法務部門や弁護士事務所からの助言を得ることがあると思うが、助言をもらうための背景説明を怠ったり、丸投げしたりしてないだろうか。 私自身、過去に何度も「なぜ法律家に相談しなかったのか」「なぜこの観点を契約に盛り込まなかったのか」を悔やんだことがある。特に起業後数年目の頃の失敗談が多いが、ビジネス的な観点という意味では最近だって反省はある。 ビジネ

        • 主力事業と相乗効果のあるピボット事業を成功させる

          事業のピボットを経験した、せざるを得なかった経営者は多くいるはずだ。多くの場合、起業家は課題=チャンスだ。そして、新しい課題を見つけるのはだいたいユーザーとの会話からだ。 2012年頃、私たちは伸び悩んでいて、その伸び悩み期間は3年にもわたってしまっていた。東日本大震災の影響ももちろんあったがベンチャーにとって大きなトレンドは必ずしも言い訳にできず、活路を見出したいと思っていた。 我々は旅行系テック企業で主にホテルへダイナミックパッケージ・プラットフォームをSaaS型で提

        バトンを渡して全体の視座を高める

        マガジン

        • 新しい業態のホテル系メモ
          5本
        • ホテル x テクノロジー系記事メモ
          3本

        記事

          仲間と共にどん底から這い上がる

          心が折れてしまったとき、未来が見えなくなってしまったとき、あなたはもう一度立ち上がることができるでしょうか。 その電話をもらった時、頭が真っ白になってその場から動けなくなってしまったのを覚えています。2012年の秋でした。 電話の主は当時のM&Aアドバイザー。 「私たちも驚いているが進めていた売却の話が白紙になってしまいました。何度も電話しているがまだ直接相手方と連絡がとれていないのです。まずは事態を確認して再度連絡します。」 言葉の全ては覚えていないが確かこういう内容だ

          仲間と共にどん底から這い上がる

          世界に出て、業界のグローバルスタンダードを目指す

          日本のベンチャーで、本気でグローバルスタンダードを目指す会社がどれほどあるだろう。「スタンダードだなんてそんなことは夢を見すぎている」とあなたは言うだろうか。 僕らがグローバルに本腰を入れて取り組み始めたのは2015年だった。 顧客がExpedia、Booking.comなど様々な販路を通じて言語や通貨の壁を越えて予約ができる世界はもう既に始まっていた。一見便利な海外OTA(オンライン・トラベル・エージェンシー)が、国内旅行会社よりも更に高額な手数料として、宿泊料金の20

          世界に出て、業界のグローバルスタンダードを目指す

          創業期のPMF、業界にイノベーションを与えるプロダクトを創る

          会場は40人、いや50人以上いたかもしれない。 沖縄の色んなホテルの責任者たちが那覇の会場に集まってくれていた。 起業早々の当社にここまでの集客力はなく、パートナーであった旅行会社の開くホテル向けの勉強会の枠をもらい、私はそのスピーカーの1人として、タイムデザインの考えやプロダクトを説明するところだった。 2006年の夏だった。どれほどの時間をプレゼンしたかあまり覚えてないが、結論から書くと、プレゼンへの反応は散々だった。 ホテル業界の持つ課題。 ホテルの販売チャネル

          創業期のPMF、業界にイノベーションを与えるプロダクトを創る