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割り切れることは才能 ~次のステージに向けて~

こんにちは。

選手活動を終了してからもうすぐ3ヶ月になります。

人生で一番アツかった夏が終わり

気が付けばポーランドはすっかり秋になりました。

個人的には先日30回目の誕生日を迎ました。

日本やオーストラリアから、そしてポーランドでも

沢山のお祝いのメッセージを頂き感謝です。

28歳でヨーロッパに移り住むことも

30歳の誕生日をポーランドで迎えることも

全く予想だにしていませんでした。

選手活動終了を宣言して以降

フットボールで経験した歯痒さや

目標に辿り着けなかった悔しさを

正直言って未だに拭い去ることが出来ていません。

8月から今日に至るまで

前触れもなく込み上げてくる感情を

言語化することに苦しみました。

それも含めて私の決断なのだから向き合わなければと思う一方で

目を背けている自分がいることにも気付いていました。

過去形で綴ってはいますが

これを書いている今でも言語化は難しく

向き合えているのかさえも分からない時があります。

振り返ってみると過去10年間

私の生活の中には常にフットボールがありました。

フットボールがあることが当たり前で



生活する場所を決める理由
お金を稼ぐ理由
トレーニングをする理由
食事にこだわる理由等々



全てがフットボールのためでした。

選択の核となる部分には常にフットボールがあったので

迷いながらも最終的な決断は割と簡単だった気がします。

そんなフットボールが最優先の生活でしたが

フットボールが好きかという質問に対して

答えは正直言っていつも

「分からない」

でしたし

フットボールが楽しかったかと問われると

苦しかった記憶の方が圧倒的に多いのが事実です。

そう言いつつも当たり前がなくなってしまったのはやはり寂しいことで

夏以降どこか物足りない気持ちがあったのも確かです。

それ故に今後自分が向かいたい場所や

これから何に情熱を注ぎたいのかが分からなくなってしまいました。







8月以降はこれまでの生活が大きく変わりました。

選手として活動していた頃には確保することの出来なかった自由な時間が増えました。

チームトレーニングがあっていた時間と週末の試合の時間が


「今までにはなかった自由な時間」


になりました。

意図的に忙しくすることで

出来るだけ余計なことを考えないようにしたりしていました。

ヨーロッパに居る今しか出来ないことをやろうと

今後の選択へのキッカケ欲しさに

行きたいと思っていた国や場所に一人旅に行きました。

ポーランド国内でプロ選手として頑張っている友人の試合観戦にも行きました。

結局のところ何処にいても何をしていても

フットボールは自分の生活の中に必ずと言って良いほど在って

旅先で見る試合の中継は勿論

職場での従業員やお客さんとの話題や

今住んでいる街のクラブの試合結果等

何処に行ってフットボール関係の何かが自分の側にあり

生活から切り離すことは出来ないモノになってしまっています。

友人の試合を観に行った時のことです。


大迫力のスタジアム
沢山の活気あるサポーター
丁寧に整備されたピッチ
選手一人一人のレベルの高さ等


私が届かなかった舞台が目の前にありました。

全て「たられば」でしからありませんが

もしあの場に私がいられたら

あそこでプレー出来ていたのなら

プロとしての生活に満足していたのだろうかと

フットボールに楽しみを見出して

生きていけたのだろうかと

様々な想いを巡らせました。

フットボールがなくなった生活をどこまで受け入れられるのだろうかと

試合を観たらまたフットボールへの想いが

またフットボールへの熱が蘇ってくるのではないかと

不安にも似た気持ちが少しありました。

やれることは全てやりましたし

選手活動を終えると決めた時に後悔はありませんでした。

それでもやはり目標を達成出来なかったことに対する

「悔しい」

という想いは心の奥に常にあって

上手く割り切れていないが故に

今でもその想いが込み上げてきます。

運も実力も不十分だったが故に辿り着けなかったという情けなさに

気持ちが落ちてしまうこともあります。

最低ラインでさえダメだったから

このレベルなんてもっと無理だっただろうと

このレベルの選手達は皆自分にはないモノを持っているんだと

自分が出した答えが全てなんだと思いながらも

やはり現実を受け入れることを拒否する自分もいます。

私が目指した舞台にいる人間が正直とても輝いて見えましたし

羨ましいという気持ちはどうしても拭い去れませんでした。

最前線で闘う彼等にしか分からない世界もあるでしょう。

私の想像を遥かに超える苦しい世界であることでしょう。

出た結果以外のことを語ることは出来ませんが

繰り返し抱く想いの奥底には

未だに割り切れない悔しさが確かに渦巻いています。



「私はどこまで本気で打ち込めたのだろうか」



もっと具体的な目標を持って取り組んでいたら

より強い覚悟があったら

違った結果になっていたのだろうかと思ってなりません。







「悔しい想いはあっても後悔はない」


この言葉に嘘はありません。

何を言っても時間を戻すことは出来ませんし

私が若返えることもありません。
 
今後私がフットボール以上に情熱を注げるモノ

より強い覚悟を持って挑めるモノ
 
挑みたい次の目標は何なのか

今はまだハッキリと分かりません。

ですが、私の生活にはこれからもフットボールは何らかの形で存在し

フットボールで経験した全てがこれからの道を拓いていくと確信しています。

結局何処にいても何をしていても

私を導いてくれるのはフットボールそのものであり

フットボールを通じたご縁です。 

次のステージでは自分の掲げる結果を出せるように

掴んだチャンスをモノに出来るように

より一層の覚悟と信念を持って挑みます。

ではまた。










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