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可愛すぎる猫と押せ押せグイグイな店員さんの話

彼氏とデートの時、ふらっと立ち寄ったペットショップでの話

ある猫に心を奪われてガラス越しに見ていると

「猫ちゃんお探しですか?」と話しかけてきた男性の店員さん

いえ、ふらっと寄っただけなんですー。と私

すると店員さん、なにも言わずその猫をケージから出し私を目の前の椅子に誘導

アルコールを私の手にシュシュっと振り、猫を私の膝の上に

『ふらっと立ち寄っただけなんて言わず、まぁまぁとにかく猫ちゃんと触れ合ってみてくださいよ!』といったところだろうか。

膝の上にちょこんと座った猫はまぁ驚きの可愛さで

猫を飼ったことがなく、にわか猫好きだった私は驚きを隠せないくらい自分の膝の上でくつろぐ猫が可愛かった。

上目遣いで見つめる目
首を撫でると気持ちよさそうにうっとりしている

…可愛い、可愛すぎる。

あまりの衝撃だった。

猫ってこんなに可愛いのか!!!!

小学校で飼っている赤い目の強めのうさぎしか知らなかった私が、なんばパークスのペットショップでふわっふわのうさぎを見た時くらい衝撃だった。(小学校で飼ってたうさぎはなんであんなに強いんでしょうか)

横にいる彼氏は生粋の猫好きなので、終始ほほえましく私の膝の上の猫を見つめていた。

そんな癒しの時間を楽しむも束の間

今だとばかりに店員さんの畳み掛けが始まる。

「もー連れて帰っちゃえばいいじゃないっすかー」

「一人暮らしですか?猫ちゃんはお留守番が得意なんで絶対いいと思いますよ」

「みんなこうやってふらっときて連れて帰るんですよー、お姉さんも連れて帰りましょ!」

他にも色々言っていたが忘れた。

もちろんペットショップなので、販売のためおすすめしてくる姿勢はよく分かる。

ただ、とにかくグイグイが酷かった。

押せ押せグイグイ、こちらの話す間もなし。

よく、商談の時に提案の後は沈黙の時間が必要だとか言いますが本当に必要。

もし沈黙の時間があれば、私は頭の中で色んな事を考えただろう

お金の事や実際に飼った後の生活を想像して、本当に飼えるかどうか

考えた末に疑問が出れば店員さんに聞くと思う。

考えた末に出てきた懸念点を店員さんにぶつけ、それがクリアできれば限りなく購入の決断に近づくだろう。

ペットショップとなると、他のお店に同じ子(猫)はいないので店員さんの販売力は関係ないのかもしれない。

また、押せ押せグイグイでも猫への愛情とかお客さんへの思いやりとかが見えたら、ちょっとグイグイしてたけどいい人やったな、と思えたかもしれない。(新人さんとかは一生懸命さがありここに当てはまると思われる)

ありがとうございましたと、猫を店員さんのもとにお返しする時にも

「えー、いいんすか?」と何度も言う店員さんに

もはや販売力がどうこうの話じゃないな…と気付く

可愛い可愛い猫にかなり後ろ髪はひかれたが、その店員さんから逃げるように店を出た。そんな話。

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