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人生を自由にする生活の場〜西埼玉暮らしのコラム【2】

今朝NHKのニュースで「山奥ニート」についての特集をやっていた。
和歌山県田辺市の山奥で、都会から逃れてきた十数名が共同生活をする「共生舎」というシェアハウスのお話。
家賃なし、生活費は月に18,000円。もともと都会に疲れて逃げてきた人たちの集まりなので、共同生活でも義務感や「みんなで一緒に」意識は薄い模様。長い人で2〜3年住み、そろそろいいかなと思ったら出ていく。
(検索したらやWEB記事もいろいろ出てきた)

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「山奥ニート」そのものを真似しようとは思わないけれど、「田舎に住んで生活費を下げる=ストレスに対して我慢しなくて良くなる」という発想にはインスパイアされるところがあって、そこからモソモソっと考えが膨らんできたので文章にしてみた。

「夢はある、けれど夢だけでは生きていけない」とか「東京で生活するには先立つものが必要で」とか「家族食わせるために頑張んなきゃいけない」とか。その言葉が発話された個別の文脈があるだろうから、すべてを一つにまとめることはできない。けれど、こと自分にとっては「生活=カネ」が自分の自由を縛る、「生活=カネ」のために自分で自分に呪いをかけてきたような、そんな自己反省がある。
本当に夢があって一途に生きている人や、とにかくお金が大好きってひとには通じないと思うけれど。

そこまでして守りたい生活ってなんなのか考えてみたか?その生活は今の形でないと維持できないのか?生活にかかる固定費が小さくなれば、嫌な仕事を続ける必要はなくなるんじゃないのか?
「稼がないと死ぬ。だから嫌なことでも我慢して続けるしかない・・・」そんな呪いにかかった人間こそ、もっと自由になれるはず。私が「西埼玉暮らし」にこだわる理由は、そんなところにもある。

コロナ禍の2020年、収入は昨年より3桁万円減った。それでも実家のある西埼玉に帰ってきたら、やりたいことができて、経済的にもなんとかなっている。
不動産オーナーさんとの繋がりで都内では考えられないような金額で物件借りて、上半期に自分の仕事場兼店舗「サタデーブックス」をこだわりのセルフリノベーションで作って、下半期には毎週末店開けてお客さんもきてくれて・・・やりたいことができてしまった・・・という満足感で年を越した。

そして2021年の目標というか、ネクストチャレンジないかなっとぼんやりと思っていたところでの「山奥ニート」だ。

和歌山のチョー田舎に行かなくても、東京に片道1時間でいける西埼玉の山の方(=ずばり飯能)であれば、たぶん安い物件はある(市場になくても探す)。そこでシェアハウスをやってみてはどうか。

小さいながらもプライベートスペース(キャビン型のカプセルホテルくらい)があって、戸建てなら1階は近所の人や客人も靴履いたまま出入りできる半パブリックなリビングにリノベ。
店舗営業OKな物件なら、パブリックな一角はコワーキングスペース+コーヒースタンドみたいに改装してもいいかもしれない。
入居する人は、社会からドロップアウトした「ニート」ではなく、田舎好き+コミュニティ好きの社会人。場所選ばず仕事できるITやデザイン系フリーランスの人はもちろん、一般企業勤めだけど「8割テレワークです」っていう人にも○。週1日都内のオフィスにいて、残りの曜日は自宅で仕事。日常の合間の時間や休日は、ハイキングしたり、BBQしたり、野菜育てたり、複業として個商いに打ち込んだりできる。本当の山奥だとちとツライが、市街なら徒歩圏に美味しいクラフトビールもあるし、オーガニックカフェもあるし、日本酒&焼き鳥屋もある。軽自動車あれば、温泉もすぐ近く。
で、家賃+光熱費がひとり3~4万円くらい。
都内や地方にも拠点を置いて2拠点生活も良いかもしれないし、都内に実家のある人がわざわざ独立してこっち、というパターンもあるかもしれない。

田舎は刺激が少なくてつまらない、というような話も聞くが、山奥ニートの「共生舎」の代表の方が、某インタビューの中で

僕は「知らない人と会える」っていうのが都会だと思っていて、見学者とか新しい人を受け入れることで知らない人と出会える機会を作っている
https://book.asahi.com/article/13424151

って言っていて、なるほどなって思った。都内って人がたくさんいるから「都会」になりやすいけれど、人が呼べさえすれば「都会」は作れるんじゃないかっていう。

そしてこのシェアハウスは終の住処ではなく、そこで固定費下げて生活しながら自己投資して既存の仕事をレベルアップしたり、事業起こしたり、キャリアチェンジして、結果余裕ができて周辺に部屋なり家なり持つのもいいし、都内に戻っていくのもいいし、いっそ海外に飛び立っていくのだっていい。

そんな「人生を自由にする生活の場」ができないか。

「サタデーブックス」は個人でできる範囲で実行したこと。
だけど、このネクストチャレンジは個人ではできないことなので、まずはオープンな場所にそっと置いてみることにする。

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