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向日葵の花言葉は多分君


帰れなかった 言えなかった 走れなかった 飛べなかった 見つからなかった 助けられなかった 会えなかった。 そういう、そういうものばかり見つけてしまう。しかも、そういうのばかりずっと心の中で光り続けるの。後悔なく生きるなんてずっとずっと無理。しんど。分かってるのに出来ない事はほんとしんどいね。今立ち上がらないとって、今走らないとって分かってる、だけど上手く飛び出せない自分も自分だから、無視できなくて、悩んで、止まってしまう。
沢山の知識や経験が今の私をぐちゃぐちゃにしてくる、世界を知れば知るほど悩んでしまうね。信じる事も、期待する事も、傷付くのが怖いという気持ちが先走って、苦しい事があると、1人でまた唇を噛んでいる 手を握りしめている 声を殺して泣いている。その場から逃げ出す事もできない。

私にとって、助けてって言えるようになってからが人生は本番で、1人で我慢する強さより、助けてと言う強さの方が難しい。

君次第だよ 立ち上がるのも、一度止まってみるのも、後ろを振り返るのも、助けてって言うのも全部君次第。私次第。 皆と同じ道を歩いているつもりだったものが、いつしか私1人の戦いになっていて、全ての選択の責任を1人で背負う必要があって、それでも人生は自分で正解にしないと救われないと知り、選ばなかった道が増える事に苦しみを憶え、何度も風に吹かれる。悔しい、悔しい事ばかりだよ人生。馬鹿野郎。だけど私は痛い時は痛いって叫べるようになりたい、ずっと変わりたいと思い続けてる、上手く出来ない、だから悔しい。簡単に届かない空だと知っていて、それでも走るって決めたのは私。君が好きだから全部諦めたくない。そんな自分のことはずっと好きで居られる。

悔しさを感じる度にまだ諦めてない自分に気付くんだよ

なりたい私を見つけたのは、私が挑戦する度に、助けてと言わせてくれる君が、信じてって伝えてくれる君が、向日葵のような眩しい笑顔を私に向けた瞬間だった。初めて人をヒーローだと思った。今でもずっと覚えてる。日付も、時間も、君の言葉も。 私の小指に繋がっている糸が切れないように生きたいの、そんな事を思いながら、君が歌ってくれた歌を思い出す。君ばかりになった写真フォルダを見る。私はもう君の虜で、君の持つ世界が好きで、君の笑顔が好き 
生きてきた中で色々なものや人に恋をしたよ、別れも毎日のように知るよ、だからこそ君を手放すなんて無理だよ、多分。伝えたくて、だけどやっぱり恥ずかしくて、手をいつもより強く握る事くらいしか、いつもより強く抱きしめてみる事くらいしか、今は出来ないけれど。

帰り道、顔を上げた時に小さな花屋があってさ、目があった黄色い花が君みたいに笑うから、会いに行きたくなった。私の初めての気持ちを乗せて会いに行ってもいいかな。ほんとうのこととかもうどうでもいいから、君が隠したい気持ちはそのままでいいから、君が大事にここに持ってきてくれた気持ちを、名前をつけられないような曖昧な気持ちまで丸ごと、ただ抱きしめさせて欲しい。どんな君にも会いたい。今日も届かない空に手を伸ばしてる。綺麗な花を見つけた時に会いたくなったのは貴方だったよ。今なら走れるかもしれない。

自分の足元を見ると安心する。歩いてきた道をゆっくり振り返ってみる。大丈夫、ここまできたのはちゃんと私。
出来なかった事全て見つけてからまた始めてみれば良い。取るに足らない私の命も、始まりだけは主人公の気持ちで世界に立てる気がするんだ、いつもそうなんだ 一瞬感じた夏と貴方がくれた光を右手で握りしめたら、1番好きな曲の音量を上げて、地面を蹴って走るだけ。
深呼吸して、もう一度空を見上げてみたら、雲の間から綺麗な青が覗いていた。

今日初めて映画館でビールを飲んだ 
そのままの勢いで文章を書いてる

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