夢の話

 
   突然ですが私、心霊系が好きです。
   心霊系YouTuber、心霊動画、心霊写真、怪談、真夜中でも一人で見ちゃうくらいには好きです。でも怖がりです。まぁ、いますよね。実体験はいらないけど動画とか話とかは好き!みたいな人。私です。
   そこで一つ、不思議な話を思い出したのでここに投稿しようと思います。

   あ、怖くは無いです。全く。


   小3の8月に、父方の祖父を亡くしました。馬鹿みたいに泣いたのを覚えていますし、たぶん、未だに受け入れていない部分もあります。それくらい私の中で大きなものを失くした思い出です。そんな祖父がこれまでに2度、夢に出て来ました。1度目の話です。海辺でした。綺麗な砂浜で、祖父が赤い服を着た小さな女の子と遊んでいて、それを遠くから眺めるというだけの夢でした。
   ただそれだけの夢を覚えたまま6年後、大学4年の冬です。姪っ子が産まれました。元気な女の子ですごく食いしん坊に育って、よく笑う子です。その頃今度は父方の祖母(生きてます)が夢に出て来ました。小さな女の子を抱っこしてあやしている夢でした。「やっと会えたね」、そう言ってあやしていました。
   ただその女の子、姪っ子じゃないんです。顔を見た訳ではありません。でも、違う子で知らない子だってわかるのです。父を含めて息子しない祖父母に私や姪っ子以外にあやして遊ぶような小さな女の子はいません。
   一体あの女の子は誰なのか。そう思った私は地元へ帰った時祖母に夢の話をしました。祖母は話を聞いた後、小さなコップに入れた牛乳を仏壇に置いて教えてくれました。


「あんたのお父さん産む前にね、1回流れちゃた子がおるとよ、」
「性別もわからんままやった」
「やけん、こんなこと人に言っても信じてもらえんやろうけん言ったことは無いけどね」


「あの子は絶対、女の子やった」

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