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よのなかのこと

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私が世の中で思うことを示した記事たちです。
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2021年9月の記事一覧

あなたの言葉がわからない

同じ言葉を使っていても、その人の理解・価値観・語彙力・性格によって、言葉が分からないことがあるだろう。 違う言葉を使っていても、表情・トーン・身振り手振りによって、意思が疎通できることもあるだろう。 俳優は、目線・適度な間・息遣いによって、言葉にならない言葉を表す。 言葉ならないこともある。 それは、相手を気付つけたり、道徳に反したりするという理由だけではない。 責任ある立場だから。 責任あるからこそ、弁明ができない、先を照らす光とならなければいけないなど。 話す環境に

葬られたもう1人をそこに

誰しも、もう1人の自分がいるだろう。 よそ行きの行儀の良い自分。 親しい人にしか出さない自分。 特定の輪の中でしか出さない自分。 要領よく、自分を保ったまま、もう1人がいられれば良いだろう。 ただ、あまりに負担が大きいと、葬られたもう1人はどうなるのだろう。 それがシックリくる自分だとしたら。 葬られたもう1人がそこに居られたかもしれない。

言葉の理解で視力アップ

物事を見る目というものは、言葉の理解に左右され得る。 「多人数での会食は控えてくだされ」と呼びかけられたことがある。 医者の「会食はしましたか?」という問いに「いえ、していません。」と答え、「友人と食事はしました。」という趣旨のことを話す患者さんがいたという。 私人のSNS情報なので真偽を確かめることはできない。 ただ、この流れや発想は、簡単に想像することができる。 「会食」とは、単に複数人が食事をすることを指す熟語である。 この場合の患者さんがイメージするような「格式あ

「パクリ」は馴染まない

注目のデジタル庁なかなか考えものな記事を目にした。 今年9月1日付でデジタル庁が設置された。 担当相は先んじて任命されていた平井大臣が続投する。 この表現も少し法的に自然であるかは考える必要があるが、便利が良いので、ここではそうしておく。 ネットでは、デジタル庁の公式HPやロゴに注目が集まっていただけに、好スタートではないかと思っていた。 そして、こうした形で注目を浴びて、政治に興味のない人も、国の施策に触れる機会を得られるのは、良い契機だとも感じた。 その意味においても

終わりの無いおはなし

あれから1年と8か月。 いつまでなのか。 見えないものに左右される生活。 これまで、これからも誰一人取り残さないを世界が掲げている。 この間、一気に格差などは開いてしまっただろう。 この間、改善の歩みが停滞してしまっただろう。 この取り残しというのは、何も経済格差だけではない。 対策の過程で取り残された人はいないだろうか。 個別の経済支援の話ではない。 「要請」の対象となった人。 一律に「要請」したことによって影響を受けた人。 これ以外にも、物事の表と裏にいる人で

見せたいものを見せる

こうした事柄をフィルタリングで解決しようとする例は多いだろう。 ある一定レベルまでは、その方策が良いとも考えられる。 ただ、一番は、自分で判断する力の育成と思う。 これは、よく言われる「ご家庭でルールを作ったり話し合ったり」とするのも日本らしいのだろうが、学校で引き取った方が効率が良いだろう。 ケーススタディや実際の見極めのエッセンスというものを伝えてほしい。 できれば、クラスの小さな班内で交流し、「良し悪しは別として多様な意見があるんだ。」「こんな意見があるんだ。」という

「すみません」族

なんでもかんでも、第一声が「すみません」からはじめてはいないだろうか。 電車で降りたいとき、人から何かをされたとき(譲られたりエレベーターで待ってくれたり)などだ。 「ありがとう」など別の言葉に置き換えられる場面もありそうだ。 電車で置き換えるとすれば「降ります」だろうか。 「すみません」と同じ意味だが、言葉の効果的には「ごめんなすってー」でも構わないだろう。 申し訳ないことなどを「すみません」と言うわけだが、あまりに使いすぎると謙虚を通り越してしまう気がする。 それだ

繰り返し使える

ある素材を形を変えながらも繰り返し使えるということは嬉しいことだ。 資源の母数はどうであれ、少ない資源で喜びをたくさん得られる。 (おそらく、この考えには、私自身がケチなことも影響しているとは思う。) それ以前に、あるものを繰り返し使えるということにも、こだわりたい。 その例としてタンブラーなどがある。 環境政策には、さまざまな意見はあると思う。 資源の枯渇をいうと意見が分かれる。 今ある資源を有効に使うと使わないことのコストを天秤にかけると良い。 仮に質が問題となれば、

ルールを読める作れる

「ルールに縛られたくなければor文句があれば、ルールを作る側になれば良い」と言う人もいる。 私たちの代表である国会議員は読めて作れるのだろうか。 「えっ、立法府なんだから読めて作れるでしょ!」 「毎年、何本も作ってるじゃん!」 ごもっとも。 ただ、多くは閣法と呼ばれる内閣が「オケ牧!」と言った法律を審査している。 閣法は、各府省庁が担当する分野の法律の案を書き書きする。 これは行政官(いわゆる官僚)が作成している。 これを大臣らが集まる閣議にかけて、閣議で「オケ牧!」

タバコの権利

いろいろな資料を見比べてみる必要がある。 その上で、私の意見は定めたい。 さて、タバコの権利。 仮に「喫煙権」とでもしようか。 これは、あるのだろうか。 さまざまな論点があると思うので、その論点を羅列してみる。 まず、大前提として、全てに枕詞「日本における」が付くことを押さえておきたい。 たとえば、「タバコに対する行政の見解」とあれば、「"日本における"タバコに対する見解」といった具合である。 要は、同じことの繰り返しは体裁が悪いので、省くというわけだ。 一番に考えるの

少数派?多数派?弱い?

民主主義の国では、ある事柄で意見が対立するときに、多数によって一方の意見に決定する方式が採られている。 このとき、意見が拮抗することもあれば、圧倒的な大差をつけることもある。 一時期、「強行採決」という言葉で賑わった。 時間をかけて審査をした上で、いつかは多数決を取らなければならないのだ。 合意形成に近づけていることは大切であるが、いつかは決めなければいけない。 民主主義は、多数決というのも間違いではないが、そういった時間をかけて合意形成に近づけるという意味合いも含むものと考

「ご持参下さい」を考える我流表記法

言葉との向き合い方言葉というのは、それが持つ力を信じて使いたいと思う。 だからこそ、言葉が持つ意味を、なるだけ正しく知り、含む意味、連想される事柄を、なるだけ深く理解したい。 そして、言葉は時代とともに変化するということも、頭の片隅に置いておき、絶えず情報を更新したい。 さらに、少し品のない表現だが、揚げ足を取るような、言葉狩りのようなことにならないようにしたい。 言葉は伝われば良いし、何なら本来の意味とは別の意味を、そもそも意味がないものに意味を持たせることもできる。

頑張れ

自分が使うには抵抗があるけど、人が使う分には気にならない言葉シリーズ。 そんなシリーズはないのだけれど、そういう言葉はたくさんある。 言葉にこだわりはある方なので、文章では気を使っている。 会話では、割と気を使いきれてないのは、ここだけの話。 「頑張れ」という言葉は、応援の言葉として使われる。 いわばプラスの言葉だ。 そして、想いを乗せる程度もさまざまで、慣用句的に「頑張って」ということもあるだろう。 ただ、既に頑張っている人に「頑張れ」というのは、酷なようにも思え

ネットは判らんでは困る

ネット上での誹謗中傷対策が、改めて話題にあがった。 この問題は、今にはじまったことではない。 私がネットを使い始めたころ、10年ほど前から、ずーっと言われ続けていることである。 ネット上の誹謗中傷をはじめ、青少年を取り巻く情報環境、犯罪などを理由として、「法整備が必要だ」と耳タコレベルだ。 このようなネットと不法行為・違法行為には、常に「表現の自由」との対立がある。 何もネットが無法地帯というわけでなく、出版権などで従来から検討され続けてきたことでもある。 それまで出版など