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【読書レポ】お金の流れでわかる世界の歴史

夏休みはたくさん本を読もう!と思い、久しぶりにKindle Unlimitedを契約しました。この本もKindle Unlimited対象です。

授業があると課題に追われて(言い訳)なかなか本を読む気になれないので、夏休みというまとまった時間って読書のための絶好のチャンスですよね。本を読むと「私学んでいるな~」「いいことしてるな~」っていういい気分になれる(笑)

でもそこで学んだ気になっているだけでは、得た知見もすぐ抜けていってしまうので、それを防ぐためにもここでアウトプットします。

なぜこの本を読もうと思ったのか

・歴史への苦手意識

私、高校までずっと歴史という教科が苦手で、大学入試は日本史も世界史も使わずに受けました。だって、覚えなきゃいけない用語多すぎるし、教科書読んでも過去の遠いお話すぎてあまり興味を持てなかった。だからとにかく授業は眠くて仕方なかったです。笑

でも大学で国際関係を学ぶうちに、今起きている事って過去の歴史とつながっているんだって事を痛感して、、高校の歴史をおろそかにしてきた私はついて行くのがやっとという状況でした。大学の授業で、「その出来事が今のあれにつながっているのか!」っていうことがたくさんあって、歴史っておもしろいなあ、もっと知りたいなあと思ったのがこの本を選んだきっかけです。

概要

この本は「お金」に焦点を当てて、世界史を読み解こうというものでした。その出来事ってこういうことだったのか、、!っていう気づきがあって面白かったです。

以下、私が印象に残った部分をメモ書き。

・今も昔も国家の維持には「徴税システムの整備」と「国民生活の安定」が絶対条件

→エジプト王国やオスマン・トルコは、税システムが優れていた


・ユダヤ人は長い歴史を通じてあらゆる土地でマイノリティ→受け入れてくれるところを求めて放浪→各地域の情報をたくさん持つ→ユダヤ人ネットワークで情報をやりとり→世界各地の文化や物を移すという役割→両替商としての役割→金持ちになる→他民族からの反感を買う


・支配国は植民地での民族間の対立を煽る(あえてどちらかを優遇するなど)ことで、自国への反発心を軽減し、支配が可能になった

例)イギリスの植民地政策

 ・インドではイスラム教徒とヒンズー教徒の対立を利用

 ・ビルマ(現ミャンマー)では、少数民族の優遇→現在のミャンマーではビルマ人による少数民族の迫害


・共産主義国のソ連は平等だったから崩壊したのではなく、自由主義国よりも不平等だったから崩壊した

→計画経済は現場の創意工夫が全く反映されないシステム。その場で必要だと思ったことを実行してはならないし、不必要だと思われる仕事でも必ず実行しなければならない。=無駄が生まれる

縛りがあるなかで、コネがある者、不正を働く者が豊かになった。


・現代のタックスヘイブン(租税回避地:ケイマン諸島、南太平洋の小国など。税金を極端に低く設定し、世界中の富裕層や大企業を誘致することで経済を活性化させようとする。)

→先進国では、富裕層や大企業にあまり税をかけられなくなった。→中間層以下に厳しい課税


感想

すごくありきたりな感想ですけど、やはり過去の歴史から学んで失敗を繰り返さないようにするのって大事ですよね。

すべての人に平等な仕組みって難しいんだな~。

だからこそちゃんと勉強して、社会の仕組みを知って、自分で自分の幸せとか豊かさを確保していかなきゃなと思いました。

もう少し歴史の本を読みたくなった。

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