香港慕情 エピソード4(2023:8/31後半)
タイガーバームガーデンは予約制
さて、この後どこに行こう。寅年の年賀状写真を撮りにタイガーバームガーデンなんかどう?と相談して検索してみると、現在タイガーバームガーデンが見学可能なのは金土日のみで、事前予約が必要な史跡扱いらしいと分かる。滞在中の見学日は予約満了と出ていた。
あの!トンデモ観光地扱いだった場所が?!しかも予約は割と取りにくいらしい…(後日夫がリベンジした)
では、と行先を変更し上環へ。
ペガサスがトレードマークの老舗中国茶店「福建茶行」で「上香六安」「ライチ紅茶」を1斤と60時間焙煎鉄観音茶を4両購入する。
レトロ店内と店員さんの親切な対応に心が和む。
香港の様々な場所でお茶を購入してみたけれど、最近はもっぱらここを贔屓にしている。60時間焙煎鉄観音がとにかく香ばしくて好きなのだ。
ライチ紅茶は夫の好み。工夫茶器も蓋碗も一通り持っているが、日常的にはハリオの耐熱ガラス製ポットで雑に淹れてがぶがぶ飲むので、ものすごく高級な茶葉を買うことはない。普段使いのお茶で十分美味しいし、日本で買うより確実に安い。
香港に通い始めの頃はスーパーマーケットで陸羽ブランドのティーバッグを買い、飲んだしばらまき土産にもした。(特にポーレイ茶が人気だった)
通う回数が増え、あれこれ読みかじるうちにジャスミンならやっぱり龍珠香片がいいねとか、水仙も捨てがたいとか、黄金桂でしょうとか、明前龍井のシーズンだねぇとか、菊普も悪くないとか、壽眉茶が飲み飽きなくていいなとか、白牡丹の香りがねぇ、などと紆余曲折もした。更に台湾にも行くようになって中国茶の道は深く果てしない事も理解したので、こだわりを極めるよりも気軽さを選んだのである。さらにその後大陸に行って巨大茶城に行ったりもしたけれど、買うのはもっぱら普段使いしても惜しくないレベルのものに終始している。
茶で身上潰したくはないのでね!
そのまま坂を登り、遅い昼食は九記牛腩で。ピークタイムを外したせいで並ばずに入れたが、店内はほぼ満席で相席となる。
とろとろの煮込み牛筋とオイスターソースの和え麺に上湯付き。牛筋も麵も美味しいけれど上湯が本当に美味しい。上湯だけのテイクアウトもあるそうで、これでおでん作ったら最高だろうなぁ、炊き込みご飯でもいいかも。
このあたりで体力の限界を感じ(この日も暑かったので)、ホテルに戻ることにする。五十路に無理は禁物。
シグナル8に備えよ
天気予報を確認するまでもなく、TVの画面上には台風警報が常にある。夕方にはシグナル3になり、明日は8になるらしい。
バスもトラムもMRTも止まるらしいし、店も開かない場合を考えて少し非常食を用意しておくべきか、と考えホテルから歩いてスーパーに向かう。
同じことを考えている人々でスーパーはごった返して、カップ麺やパンを籠いっぱいにしている人も見かけた。
結局欲しいものが見当たらなかったので、付箋がおまけについたフルーツティ、3本で18HKDを買う。こちらのものにしては甘さ控えめできちんと冷えていたので美味しく飲めた。
老舗ドライフルーツの支店も見つけたので量り売りの飴がけ胡桃や陳皮丹なども。帰り道の刀削麺屋さんでスープ餃子と汁なし担々麺で腹ごしらえをする。
雨がぱらついてきて、人出はまだそこそこあるけれどお店は台風に備えて早じまいするところもいくつかあった。一体明日はどうなるんだろう。
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