ただの日記13

思い出とは
時に大切なものになり時につらいものになる。

思い出はすべて過去で
過去というのは影も形もない。
存在がなくて自分の中でなにかしらの形で
残っているだけ。

その残っているものも
現在、未来と時は流れてどんどん薄れていく。

忘れたいことも覚えていたいことも
現実にはないものなのに、
その残像に悲しんだり幸せになったり
振り回されて生きていく。

どんなことをしても過去は変えられない。
過ぎ去ったものはもうなにもない。

でも、これはつらいことじゃなくて
前を向くためのものなのかもしれない。

好きな人と過ごした１日も
現実がいやで消えたかったことも
大切な人の死があったことも
全部背負ってそのとき感じた思いを
自分の中で大切にして
今の自分よりも少し前に進めるように
してくれるものなのかもしれない。

思い出はそのときの自分が今の自分に
なにか伝えてくれているのかもしれない。

きっとこれからも思い出は増えていって
たくさんの気持ちを抱えて生きていくんだろうな。

おわり