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The grave my little cottage is, 私の小さな家は

The grave my little cottage is,
Where “Keeping house” for thee
I make my parlor orderly
And lay the marble tea.

For two divided briefly,
A cycle, it may be,
Till everlasting life unite
In strong society.

私の小さな家はお墓です
そこで私は家事をして
あなたのために
居間をととのえ
大理石のお茶を淹れます

二人が分かれたのも束の間
やがて時が巡り
永遠の命が二人を
強い絆で
結びつけるまで


二人が、死別した夫婦だったなら。
死後の世界で、現世のとき以上に強い絆で結ばれるというのは、
感傷的で、ロマンチックなイメージです。

まるで生きていたころと変わらないようですが、
the marble tea—
大理石のお茶。
この冷たさが一点、この世のものとは明らかに違っています。

家で温かいお茶を淹れて二人で飲む。
それがいかにささやかで、満ち足りたものだったか。
しかしそれはなかなか、
大理石のお茶が出てくるまでは、
気付けないものなのかもしれません。


『THE COMPLETE POEMS OF EMILY DICKINSON』
THOMAS H . JOHNSON, EDITOR

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