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専門職ってなんだろう

最近、Twitterで公共図書館の司書の非正規化?についてのRTを見かけた。
危機感訴えるの、遅くない?

母が某私立大で専任の司書をしていた。
曰く、司書の派遣、非正規化はここ10年そこらの話ではない。
私が幼いころからその風潮はあった。

司書はただ図書館で本を貸してくれるだけの人ではない。
その図書館に収蔵されている本を把握し、利用者の必要な情報を提供する。
どんな本を集めるかも司書さんたちの判断だ。
派遣が悪いとか非正規が悪いのではない。
長くその館で働くことで組み立てていく蔵書があるという話。

私は図書館の現場の人間でもないし司書資格を持つわけでもないのでなんとなくしかわからない。でもこれがまずいことなんだな、というのはわかる。

そもそも、この国、専門職への敬意が低すぎないか?

医療、介護、保育などの福祉分野、教員、司書、学芸員などの教育分野、どこも低賃金や長時間労働、非正規化の問題が絶えない。
きっと私の知らない専門職にもそんな課題を抱えたものがたくさんあるんだろう。
せっかく時間をかけて、お金をかけて知識を学び国家資格を取っても生きていけないって意味が分からない。その人の努力に、知識に、提供してくれる技術に対価を払うべきなんじゃないだろうか。

そんな話をすると私の事務職なんかは誰でもなれるよね、って言われる。
なれない。
事務仕事をできない人がいるから事務員がいる。
営業で忙しいとか製造で忙しいとかそんな理由だけじゃない。
本当に事務の仕事をしていると書類一つまともに作れない人がいる。

それなのに、できない事をやってもらっているのに給料は低いし非正規ばかりになる。
世の中おかしいなって思う。
インセンティブはとればいい。資格給は上乗せすればいい。
でも、基本給おんなじで良くないか?
それぞれ出来る仕事をして、お互いがいなければ会社は、社会は成り立たないのだから。

お互いの仕事に敬意を払いたい。

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