騒音性難聴が発覚した話

書こう書こうと思ってだいぶ日にちが経ってしまったのですが、4/22に蝉の鳴き声のようなものが聞こえて流石に危機感を覚え翌日に耳鼻科を受診。健康診断が実施されるまともな(?)職場で働いていた際の健康診断ぶりの聴力検査に加え、先生に実際に耳の中を見てもらったりとひと通り検査をした結果、5000ヘルツ以上の音が明らかに聞こえていない事が判明しました。聴力検査の結果のグラフを見せてもらったのですが、笑ってしまうほどにえげつない角度でした。
人の耳は一般的に20〜20000ヘルツまで聞こえ、人の話し声は大凡250〜4000ヘルツの高さらしいです(※Google調べ)5000ヘルツは高めの鳥の鳴く声とか電話のベルの音、赤ちゃんの泣き声なんて例えが見つかりましたが、どれも日常生活で聞こえるし肝心の5000ヘルツのサンプル音は鳴ってるのかどうか私の耳ではよく分からないしという有様だったので、気になる方はググってみて「あー、これくらいの高さの音かー」となってください。

診断名としては騒音性難聴と言われました。ヘッドホン難聴とも言われているやつですね。ものすごく砕いて言うと騒がしい場所に長時間居たり、ヘッドホンやイヤホンで長時間音を聞き続けて聴覚器官の細胞が壊れてしまった状態です。
耳鳴りはこれが主な原因のようです。自律神経やストレスも関係あると言われて「ああー……」と納得しか出来ませんでした。心当たりしかない。原因である難聴を根本的に治す方法は無く、これ以上悪化しないように努力するしかない、耳鳴りは血行を良くする薬や細胞修復を促す為のビタミン剤等で誤魔化して日常生活を送る上で耳鳴りがあまり気にならないようにするしかないと言われました。対処療法しかないってやつです。

まともに社会人をしていた頃、こんなにも人と関わるのが向いていない性格なのに三年ほどとあるブラック企業大賞にも輝いたことのある会社というか店で接客販売をしていたんです。今思うとお客様とも職場の人間ともトラブルだらけだったものの、よくもまああんなこの世の終わりのような場所で三年も勤められたなと。騒がしい店内に加えて仕事中、つまりほぼ一日中×週六は片耳にずっとつけているインカムから聞こえる上司達の怒鳴り声を聞き続けて当時の聴力検査で既に「高音が聞こえにくくなっていますね」とは言われていたんです。職場の健康診断なので、命に関わる重病でも発覚しない限りは診断結果のせいで働けなくなるからと大抵は見なかった事にされるあれです。仕事中どうにか無線の音量を調節してみたり、単純に毎日付けていて耳が痛かったので右耳用のインカムを無理矢理左につけてみたりもしていましたが、人によってやたら声が小さかったり逆に声が大き過ぎたり、付けている時間が時間なので両耳痛くなるだけだったり徒労に終わりましたが。

後は何より、自律神経ガッタガタで夜にきちんと眠れないからと毎晩イヤホンを付けてシチュエーションボイスや安眠ASMRを聞きながら寝落ちていたのも問題だったのではと思っています。もちろん耳の事は気にしていたので程々の小さめの音量で聞いてはいましたが、大きさに関係なく音をイヤホン等でダイレクトに長時間聞き続けるというのは耳にとってはかなり負担のかかる行為なようで。塵も積もれば何とやら。一応スリープタイマーをかけて再生が止まるようにはしていたんですが、眠れなくて結局何時間も聞き続けていたんですよね…それを恐らくは数年。そりゃ聴力も落ちる。

モスキート音は存在を知った時には既に聞こえない耳だったのですが(まだ中高生くらい、聴力検査は引っかかっていませんでした)モスキート音がまだ聞こえる方、イヤホンやヘッドホンを付けることが多い方、大きな音に長時間晒される環境にある方。出来る対策はしてください。聴力は失ったらなかなか取り戻しにくいです。また、騒音性難聴はある日突然聞こえが悪くなる訳ではなくじわじわ進行していって私のように「なんか耳鳴りがするな?」と耳鼻科を受診したり、働かれている方は職場の健康診断等で発覚するケースがほとんどかと思われます。
安眠系のシチュエーションボイスやASMR、いいですよね。癒されますよね。でも私のように「毎晩」「長時間」聞くのはやめましょう。結果的にそれが、長く好きな声を楽しむ事に繋がると思います。

余談ですが、初診こそ渋々許してくれたものの「薬飲んでも治らないならもう行かなくていいでしょ」と母に言われてしまった為、耳鼻科へはもう通院出来ていません。精神科は通わないと薬的にも精神的にもしんどいので行かせてもらっていますが、内科や婦人科や頭痛外来にアレルギー科も行きたい…あと整体…。早寝早起きして散歩すりゃ治るとは言われますし自分でも思いますが自律神経ガタガタで不調→夜眠れない→日中ろくに動けないし不調→自律神経ガタガタryというサイクルから抜け出せません。まあ診察券を並べてみたところでどこもかしこも私を救えやしないと思いますが。これは倉橋ヨエコの処方箋という歌の一節です。聞いてください(ダイマ)

働いていた頃は病院へ通う時間が無く、今はお金が無く。年中無休で朝から晩まで働いているんだから役所や病院もそうしてくれよ開いてる時間はこっちは働いてんだよコンビニ見習え!!と余裕の無かった当時は仕事の終わる時間にはほとんどの店が閉まってコンビニ位しか開いていない事にブチギレていましたが、ブラックな労働環境にいると本当に荒むし感覚が狂って人にもそれを当然のように強いるようになるから駄目だなあと思いました。私の元々の人間性の問題なんですが。環境が人に与える影響は大きいものの、どんな環境でも歪まず真っ直ぐな人もいるものなぁと。なんで根性がひねくれないのか、ひねくれまくった私としては逆に不思議です。

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