見出し画像

WIP No.2(その2)

こんにちは。
今日は前回の記事の続きを書いていこうと思う。

さて。今回はクサカベさんがだしているアルキド樹脂絵具で着彩を行う。賞の副賞でいただいた思い入れのある絵の具である。

ざざっとだしたいとこに薄く着彩していく。

最初は描きたい色をざっくり乗せる。最終段階で画面全体が色でバラバラしないようにしなければならないので、最初絵を描く段階で色の設定は行っておいた方がいい。途中良い画面の色が出た!って思っても、最初に設定した色に近づけていかないと道を踏み外して迷子になってしまいかねないので、冒険はほどほどに。

黒い部分はアクリル絵の具。色は秘密です。笑

画面が破れたように描きたいので、剥がれた画面の箇所にアクリル絵の具を載せていく。黒色もいろんな種類があるので、厳選した色を作って鉛筆に邪魔にならない色を選んでいく。ここで絵の具の作業が終わり、人物の制作に入る。
鉛筆の色は2B・B・2H・8Hを使用。人物画の背景はお花を描いていくので、人物が浮かないように今回はがっつり人物に色を乗せて行っている。描いている最中は手で画面を汚さないように手袋して作業を行っている。

人物は最終段階で髪と毛は描くようにしています。

人物のある程度の工程が終わり、画面右から花を描く作業に入る。私は左利きのため、画面右上もしくは右下から書き始める。今回は右上から。花の花弁の明るい強い色は追加で鉛筆の配色を変えている。でもメインはBと2H・4H・8H。シャープペンシルも使用している0.3ミリのシャープペンシルに2Bの色を入れている。

ほぼ画面の全体の書き込みが終了し、髪や画面の剥がれを描く段階まできたところ

ここまできたら、あとは画面の細かい作業を行うようになってくる。

髪の描き込み

髪の描き込み。2023年発表作品から髪の描き方を変えた。最初は10~12Bくらいの色で全体の色合いを描き込んでいき、細かな髪の流れを上から細く針の様に削ったH系の色味を使って1本1本書き込んでいく。光の加減や見る角度によって髪の流れを表現できるような工夫を行なっている。黒髪にもストーリー性を加えていく。
また、上画面中心部分、中指の辺りが破れているような表現を書いている。描きっぱなしにはせず、少しずつ立体感を描くように敗れている箇所に全て影を入れていく作業を行なっている。

完成直前 画面の破れ、細かな調整を行なっていく。

ここまできて、微調整。再度髪の描き込みを行なったり、描いている途中で手で擦ってしまって薄く潰れてしまった箇所の書き起こしを行なっていく。そしてサインを左下に入れ、完成。

以上で約10日ほどの時間を使っている。
平日は残業含め仕事があるので、朝5時くらいに起床、6時半まで描き、9時前に帰宅。1時間ほど描いて就寝。休みの日は約10時間程描いている。
週2でジムに行ったりもするので、若干時間差はあるがそんな毎日を行なっている。
また改めて1日のスケジュールも参考に記事にあげていきたいと思っている。

ここまで読んでいただいてありがとうございます!

この記事は鉛筆1本のからサポートが可能です、作品制作に使用させていただいております。↓のサポート画面をクリック☟

鉛筆1本分のサポートで新しい制作が可能になります!