我が自炊実録(2021年2月9日)

 さてまとめて昨日の夕飯分と今日までのを書き留めておきたいが、あらあらと日付の感覚がバグってしまい、なんだ、まだ9日かと混乱を覚えたが、明日10日はアルバイトなので弁当を作らねばなるまい、とこのように9日よる8時の時点でこれをスマホでぴこぴこ打っているのだが、この日18時に何を思い立ったか、先に風呂に入ってしまおうという発想に至り、いざ入ってしまえばそのあと夕飯の支度をかますため、思考を巡らす、ー風呂といえども倹約癖からいまだ一人暮らしになって一度も湯船を貼っておらず実質シャワーをじゃあーっとやって、この寒い中異種格闘技の如く体を洗い上げ震える体を乾かし暖房の部屋へ転がり込むのが常だがー、どうやら夕食を考え手を動かす間に体が温まるらしい。つまるところ今これを書き起こしている段階ではぽかぽかなのである。

さて時系列順に話を並び奉るのも構わないが、文章のアーティテクチャーを崩して生活を切り込んでお届けしてみようという、実験臭い、厨二病的な発想が沸々と煮立っているので試しにめちゃくちゃな順番で話していくが、明日の弁当についてアルバイト先の社員さんにLINEで、弁当作ってくんですけど、ビビる弁当ってなんかあります?というよくわからない、未熟者だから仕方ないよねで許されるのか許されないのかギリギリのマウントじみたボケをかまし(もちろん当人の私はマウントとは考えておらず、ユーモアを持ってきいてみた)自らの弁当製作のハードルを上げるという奇妙なことをしてしまったがために、一体全体私は何を弁当に入れようかと、せっかく前日にカレーを鍋いっぱいに作って楽をしようとしたのに今日一日中、本を(ちなみに大学の貸出図書、ポール・ヘガディ「ノイズ/ミュージック」それからゼーバルト「目眩まし」に手を出した)読んでいても、可愛い女の子のお写真を漁っても、フォロワーが紹介していた音楽(グレイトフル・デッド)を聞いても、PUI PUIモルカー(ゾンビ出てきてとうとう愚かな人類が滅んだらしい)を見ていても、進撃の巨人(1話あたりに動くことが多すぎる)のアニメを見ていても、つねに「ビビる弁当とはなんぞや」という悩みに頭を拘束されてしまった。
 そういうわけで出かけなきゃ、弁当用の具材を手に入れねば、冷蔵庫の中身を見て愕然とする私は漫然と買い出しを考えた昼を過ごした。いい加減行かねば日が暮れると思い、16時に部屋を飛び出し、買い損ねていた弁当用の箸や、プラスチック製のボウル(レンジ可)、おたまを立てるためのペン立てもどき、おろし、タッパーを100円ショップ様で購入し、さらにスーパーでは豚ロース、にんにく、しょうが、片栗粉、オイスターソース、丸鶏ガラスープの素、たけのこの水煮、ツナ缶、みりんを購入し、二つのでけえエコバックをサンタクロースの如くひっさげて部屋に戻ったというわけだ。
 買ったものを冷蔵庫にしまうなり、洗うなりして、湯を沸かし茶を入れ、それから米を洗うと、とたんに「あら、風呂へ入らうか」と思い立ち、濁流のような勢いではいり、そこからちゃっちゃとノリに任せて気ままに夕飯の支度に入ったのである。

さて今晩、特に心強かったのは言うまでもなく、ツナ缶とニンニクである。豚ロースは明日以降に温存したかったのと、野菜を取ろうとしたがためにタンパク源おらへんやんとなったが、ツナ缶を文字通り後出しで放り込んでみると、はじめにごま油と炒めていたニンニクと相まって美味い。ご飯が進むという現象を引き起こした。いわゆる野菜炒めである。ほうれん草は小林カツ代先生の教えにあるとおり、油と塩で炒めたところへ水を入れ湯立たせ、あくを抜いたものに塩胡椒を振っただけのものだがこれが前回と同じだが美味い。写真右下の椀にあるのは味噌スープではなく前日のカレーを出汁で溶かしたカレースープなるものだが、出汁の配分を間違いてしまい、カレー風味の出し汁になった。とはいえ味噌汁方式と同様に昆布と煮干しを使っている。玉ねぎもちょうどいい具合の柔らかさである。薄味であったまった。
 さてこのように今夜は、割とよくない?となっているが昼餉と朝餉の手抜き感はここでお伝えするのは甚だ遺憾であるが、

昼はブロッコリーと茹で卵をしただけで前日のカレーの残りを摂ったに過ぎない。
 昨日は八皿分のカレーを作ってしまったが遊びに来てくれた同期の子と後輩の子と三人で仲良く晩御飯をかましたので幸いなことにカレー三昧を今夜回避できた。

 中央のキャベツは同期の子が茹でてくれた。塩胡椒の味が効いてて中辛のカレーの逃げ場と思いきや思わぬ伏兵である。
 朝に至っては後輩くんがお土産にくれたミスドのドーナツがあったのでそれを食べてしまい、せいぜいホットミルクを作ったくらいである。嗚呼なんと贅沢や。
 カレーの残りと昨夜炊いた米の残りをタッパーに詰めて明日の夕飯に冷蔵庫の中へとってあるが一体どんな辺鄙な味になっているかいまから震えている。今夜もまた米を炊いてしまったが4合も炊いたので椀一杯分でラップで包んで冷凍保存しておくことにする。こうしておけばしばらく米を炊かなくてもいい。ご立派な炊飯器を買ったのに宝の持ち腐れのように思えるが明日は弁当を作るし帰りも遅いので明後日の預金を用意しておいてもいいだろう。ともあれ弁当作り明日うまくいくか次第で出勤が間に合うか怪しくなる。うひょひょひょ!!!!

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