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今こそ読んで欲しい神漫画、土田世紀『編集王』は必ず貴方に何かを残すはず

子供の頃から漫画とゲームが好きで、嗜み過ぎた結果、視力を2.0から0.07まで落とした私がオススメする神漫画。
故・土田世紀『編集王』。
この漫画は私が16歳の頃に出会ってから、今現在まで『心の中のベスト漫画』不動の1位をキープし続けています。

25年間、不動の1位。

描写が少し劇画寄りなので、あまり気軽に『読もう!』と思いにくいかもしれないが、これを見た人はぜひ、心のどこかの片隅に置いておいて欲しい。

単なる漫画編集者の漫画ではない

ボクサー崩れの主人公が、漫画編集者という新たな道へ進み、人として成長するサクセス・ストーリー

あらすじや概要だけをザラッと見るとこんな感じで、主軸の『漫画編集部』に興味がなければ手に取られる事はあまりなさそうな本著。
一応ドラマ化もされたのである程度知っている人も居るかもしれないが、この『土田世紀』が描くそれは、おそらくドラマの中では再現されていないと思い、私は見ていない。
ドラマを批評するつもり等は全くないが、土田世紀が描く、人々のリアルで胸がえぐられるような描写と心情を、ぜひその目で見て欲しい。

繊細に交錯する壮大なヒューマンドラマ

おおまかには先述の通り、主人公が人々との繋がりによって成長してゆくドラマだが、その脇に居るキャラクター達にもある、痛いほどのリアルな数々のドラマがこちらの心を掻き毟りにやってくる。
読むだけで自分も大きく成長できた気になるほどの、痛いほどのリアルがそこにはある。

数々の葛藤や苦悩、人の数だけドラマがある

きっと、自分の周りにもいるであろう
『人生イージーモード』に見える人達のリアル。
『何をやっても上手くいかない人』の信念。
『何者にもなれなかった者』の物語………

漫画編集者という枠を飛び越えて、数々の人の想いや人間模様が交錯し、数々の『人間らしさ』を垣間見る事になる。それは見たくない物だったり、見ないフリをしている物だったり。

本質とは時には残酷で、時には温かい

改めて、『人と繋がるという事』
『人間らしさ』『人の温もり』など、この時代に忘れかけていたような物を全て、取り戻せる漫画です。

残念ながら著者の土田世紀さんは亡くなられてしまいましたが、『夜回り先生』『同じ月を見ている』など、数々の名作を生み出されています。
この故・土田世紀『編集王』、
ぜひ誰かの胸に届いて欲しいと思う一冊です。

泣き虫さんは休みの前の日がオススメ。

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