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新型ウイルスで好きなことが奪われて正直しんどいのと、私の家族の話

こんなにも理不尽なことがあってたまるかよ。


私はこの自粛ムードに、あらゆる意味でもう耐えられない。
この騒ぎに疲れたのかもしれないし、自粛ムードで収入が激減しているので、生活が維持出来る見通しが立たなくて、心が折れそうだ。


私はエンタメが大好きだ。それを心の支えに生きている。
具体的にはアニメのイベントだったり、声優さんが登壇するライブだったり、2.5次元舞台だったり、映画館で観る映画だったり。

あとは、同人誌即売会も好きだ。今までpixivでクローズドな活動しかしてなかったから、KING OF PRISMからオフライン同人を十数年ぶりに再開してから、同人誌即売会が楽しい。


世間は新型ウイルスに恐怖して、ウイルス拡散防止のため、政府からイベント中止要請が2/26発表、翌日には小中高校の休校が要請された。

先日書いたみたいに、観劇しに行った舞台はまだ公演期間を残しているのに突然2/26に千秋楽を迎え、私は参加しない日程だが赤ブーブー社の3/8の即売会は延期になった。

……これは仕方ない。
悔しいけど、公衆衛生の緊急事態には逆らえない。
舞台の再演は厳しいだろうけどとりあえず、無観客で公演をして映像撮影を行った旨は公式発表があったから、DVDは発売される。
観客が声を出したり歌ったりする演出をしている特殊な舞台だけに、10月の台風の無観客配信に続いてあの役者さんたちに無観客で演じさせてしまったことが悔しい。
赤ブーの即売会について、私が参加する予定なのは4月の東京と5月の大阪なので今のところ何も発表されていない。
原稿をやらないと。そんな気分になれないからnoteを綴っているのだけど。
2月のサークル参加を持病で発熱してしまって、見送らざるを得なくなったことが悔しい。


私はまだアラサーで若いと思い込んでるし、好きなことは他にも沢山あるし、メンヘラで発達障害持ちだけど、どうにかギリギリ社会生活が出来るので、車も運転できるし、夜行バスも使えるし、安いカプセルホテルに泊まることができるし、割と自由と無理ができる。

そうやって最低でも2ヶ月に一度はどこかに出かけて、なにか楽しみを享受して、生きている。
ウイルスが収束したら、またそうやって色々出かけて推しや遠方のフォロワーさんの元へ遊びに行くことが可能だ。
……収入がなくなりそうなので、社会的に生きていれば、の話だが。


母は還暦を過ぎているはずだが、毎月なにかの用事で静岡から名古屋に来たり、突発的に旅行(最近は奈良がお気に入りらしい)に誘ってくるので、フットワークが軽い。
名古屋からだと奈良は近いけど、静岡からはそんなに近くない気がするのだけど。「鹿見たい」「阿修羅像観たい」って軽率に言ってくる。多分母は旅行がとても好きなんだと思う。それにしても、下手したら私よりもフットワーク軽い。


だけど、私の身内には、そうじゃない人もいる。
地元に住む私の祖母と叔父だ。
祖母は80歳を過ぎた高齢者、叔父は知的障害者だ。
簡単に出かけることができない。
7年ほど前に鬼籍に入った祖父は絵に書いたような亭主関白頑固ジジイで、自身は旅行が好きで同級生や老人会、何かの集まりで旅行にそれなりの頻度で出かけていたけど、祖母と叔父を連れて旅行に出かけたことは一度もなかった。
女の人は家をあけてはいけないとか、障害者は隠すべき、みたいな祖父の昔ながらの考えがあの家を支配していたのだと思う。
祖母も老人会の日帰りのバスツアー程度、叔父も通っている作業所の遠足程度でしか外出したことがなかった。
本当は、祖父の喜寿のお祝いに母が車で行ける範囲の近場の温泉に日帰り旅行を計画していたのだが、その時祖母が体調を崩してキャンセルし、そのリベンジが叶わないまま祖父は急逝した。

祖父(母に取っては父)の喜寿の旅行が出来なかったことを悔やんだ母は「旅行は行ける時に行っておくべき」と考え、京都の『都をどり』という4月に祇園で行われる舞妓さんの公演を見つけ、泊まりで行ってみよう、と提案してきた。

都をどりとは
京都に春を呼ぶ風物詩「都をどり」は、京都最大の花街・祇園甲部の芸妓・舞妓による舞踊公演。開催期間は4月1日から約1ヵ月。

『祇園甲部歌舞会』のサイトより引用

最初は祖母も叔父も難色を示した。
それはそうだ、二人とも泊まりの旅行の経験が皆無だったからだ。
でも、実際に行ってみると、地元で舞踊の先生をしている祖母にとっては都をどりは楽しいものであったみたいだし、ほぼ地元から出たことの無い叔父にとっても『新幹線に乗ってどこかへ行ってお泊まりをする』という旅行というもの楽しかったようで、二人とも「また来年も行きたいね」なんて言っていた。
というか『都をどり』期間の半年以上前から前から「来年も楽しみ!」なんて言っていた。
田舎すぎる地元から出たことのない二人を案内・介護・介助する私と母はヘトヘトだったけど、ここまで喜んで貰えるならと、母は毎年『都をどり』のチケットを取り、宿泊の手配をし、それから母方の家族の毎年恒例行事となった。
叔父は作業所で支給される、本当に少ない賃金を貯めてこの旅行にカンパしている。

祖母は高齢で、毎年少しずつ歩ける距離が減っていくので、今年で最後かもしれないと思いつつ。

そして、今年も母は『都をどり』のチケットと宿泊を手配し計画を立てて、祖母と叔父も楽しみにしているようだった。
正月に母方の家に少しだけ帰省した時に、そういう話をしたのは、記憶に新しい。

だけど3/6『都をどり』の全公演中止が発表された。
都をどりの観客は、祇園のお茶屋さんのお得意様、私達のような一般の観光客、そして団体の観光客(外国人も多い)である。多分。
恐らくその中で大多数を占める団体客がコロナウイルスでキャンセルになったであろうことは容易に想像出来る。
ちょっと待ってくれ。
新型ウイルスよ、私の家族の楽しみを奪わないでくれ。
この人たちは、年に一度しか遠出しないんだ。
そして、簡単に出かけられる状態じゃないんだ。
本当に、高齢者と知的障害者を連れての京都旅行は毎年試行錯誤の連続で、母は毎年宿泊施設や観光ルートに頭を悩ませていた。(私は計画を立てるのが苦手なので役に立たない)
だから、私や母のように収束したらまた旅行に……行くことは難しい。

祖母は高齢で心疾患持ち、母は呼吸器疾患があるし、叔父はそれなりに健康だけど、感染し入院になった場合一人で入院生活が出来ない。
私以外、新型ウイルスに罹患した場合のリスク高い人たちだから自粛は本当に仕方がないんだけど、とても悔しい。


こんなに理不尽なこと、あってたまるかよ。


この憤りを誰にぶつけたらいいのかわからないからとりあえず文章に吐き出してみた。

私の仕事は個人事業主としてのサービス業なので、自粛ムードの影響をモロに受けすぎて生活が怪しくなってきて、心がくたくたになってしまった。
不謹慎だとは思うが、正直コロナに罹患して死ぬより、経済的に破綻して社会的に死ぬ可能性の方が高い。まじで。
この不景気に転職できるか正直、怪しい……2年前の転職ですら30社くらい落ちているので、どんな職種にも滑り込める気がしない。パソコン使えてExcelでマクロ組めるし、技術面ではデータベースは実務経験があり、接客業歴も長いのだけど、どこの企業ともマッチングできなかった。
この文章を読んで「とりあえず家族がいるなら、地元に帰れば?」と思われるかも知れないが、そもそも私が生まれ育った実家はもう存在しないし、帰るとしても結局賃貸を借りる羽目になるので、経済的にヤバいことには変わりがないのです。

国、フリーランスには、とりあえず10万円貸付してくれるってよ。中途半端すぎるだろ。


これは、私の個人的なお願いなんですが、飲食店やサービス業などでお気に入りのお店がある場合、自己責任になるけど、今のうちに行っておいた方がいいです。
自粛ムードが収束した頃に行っても、そのお気に入りの何かは、なくなっている可能性が高いです。
自粛も大事だけど、お気に入りを奪われる前に浸っておいた方がいい。

私はテレビを全く見ないので、ニュースサイトで情報収集している。だから、新型ウイルスが世間でどういう報道がされているのか分からないのだけど、『そろそろ経済がガチでやばいぞ』ってことに触れてる記事より、コロナウイルスの不安を煽る記事の方が多いので、みんな見て見ぬふりしすぎでは?と思います。


早く新型ウイルス収束して、経済が健全になりますように!!!

私みたいに、社会的な死に怯えながら生きる人が一人でもへりますように!!!!











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