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労働なんかしないで光合成だけで生きたい

転職した。

新卒で入った会社で4年間勤めて、辞める数ヶ月前から転職活動を始め、転職活動を始めてから約一年で転職先を決めた。
およそ二年ぐらいは何もしなくても生きていけるぐらい貯めて辞めたし、金銭面では問題なかったけど、だいぶ長く時間をかけすぎたかと一人悩んでた。でも今日見つけたここの経験談見たらそうでもなさそうだね。早くここ見てればよかった。まあ人それぞれだよね。

別に転職先がGAFAなわけでもないし、流行りのエンジニアでもないし、転職が人生のゴールでもないけど、自分のために転職した話を書きます。ぼかしたところはあるものの、ほんとの話をします。
noteってノウハウ的なことが多いイメージだから、もっと箇条書きにして、「使って良かった転職サイト」とか「退職後にやること」とかレポート形式で役に立ちそうな話だけを書こうかと思ったけど、そんなことしてません。ただの思い出(愚痴)語りです。こんな人もいるんだねというチラシの裏案件です。誰得〜☝️
そしてスガさんの曲名をタイトルにしちゃったけど、スガさん何も関係無いです。すいません。この曲かっこいいです。好きです。

前職の話

新卒で入ったのは小売の会社。きっとみんな知ってるところ。きっと行ったことあると思う。

元々小売で働きたかったわけではなかったけど、商業施設の運営に興味があったのと、学んだことが少し生かせそうな気がしたのと、将来的に出店開発に携わりたくて入った。
最初は全員店舗での勤務で、店長になることを目標に動く。店長にはあまりなりたくなかったけど、どんな職種よりも店舗で働く社員を第一に尊重する文化だった上にどんな仕事をするにもお店のことを絶対に理解する必要があることを説かれていたし、それは正しいことだと自分自身納得していたので、店舗で働きながら一歩ずつ成長できればいいかなと思っていた。

辞めることを検討し始めたのは二年目の頃。
目標にしていた部署の業務が勝手に描いていたイメージと違っていたのもあって目標を失っていたし、何より毎日へこんでいた。
店舗数が多いのに社員がすごく少なくて、一人の店長が10店舗近く店を見ていたし、私がいたのは5年目までの若手と管理職の間の社員が全くいないエリアだった。そんなこともあって、管理職の上司は忙しくてあまり一緒に仕事をする機会もなかった。同期は同じエリアにいないため、全員年上。
そうなると、自分の出来なさにへこむしかなかった。上司から評価の機会も無く、何が自分のいいところなのかが全くわからなかった。
一年目の終わりに上司から「もうすぐ後輩が来るから、自分の良いところを考えてみな」と言われたことが今も忘れられない。先輩の良いところはすぐ浮かぶのに自分には何も無かった(と思っていた)。ここで自分から聞ければよかったけど、臆してしまってできなかった。その後、三年目ぐらいのときに数ヶ月単位で一緒に仕事をした別の上司が「技術の面でもモチベーションの面でも新人教育が上手い」と褒めてくれるまで何もない自分とひたすら戦うしかなかった。その言葉を聞けたとき、本当にありがたかったし嬉しかった。
最近、「平成生まれの社員たちとどう付き合うか」みたいな記事で、彼らはこまめなフィードバックを求めているみたいな記述をいくつか見たけど本当にこれ大事だと思う。一つ上の先輩も「褒められたいよー」ってすごく言ってたし…。まあ自分からももっと機会を作らなければならなかったとは思うけど。

自分のいいところが全くわからなかった頃は、欠点ばかりに目が向き、情けなくて暗い気持ちになりながら毎日帰った。
先輩も先輩で同じように悩んでいた。自分と近い代の人たちは店長の他にもしたいことがあって選んできた人が多かったので、ずっとこのまま店長でいいのか悩んでいた。
そんなこともあって二年目の終わりに退職させてくれと上司に話したら現場に人がいないからダメだと言われた。そしてそれは気持ちの問題だしもっとこの会社の業務や組織のことを理解した方がいいからまず三年間やってみろと言われた。いやまず気持ちが大問題だから言ったんだけど?それで辞めることの何が悪い?お前に何がわかる?と思ったし腹が立った。未だに気持ちの問題で片付けられたことに対してはあまり納得していない。でも会社がどんな業務があって成り立っているのかを知るべきなのは正しいかもしれないと思ったし、優しい同僚に恵まれているこの環境を手放すべきなのかということも改めて考え直した結果、その言葉を飲んでもう少し頑張ることにした。

そこから三年目になって正式に店を持つようになった。多数の同期が既に店を持っていた中で、自分は遅かった。それでも一つの店をちゃんと見るのは大変ながらもそれなりにやりがいがあった。しかし紆余曲折を経て最終的に四店舗の店長をやることになり、その頃には店をまともに見るのは困難だった。
単純に四店舗に毎日顔は出せないし、自分の担当店舗以外にも新しい店舗の出店準備や改装のときには売場を作ったり、教育をすることになるので、電話でコミュニケーションを取るしかなく、直接現場を見てコミュニケーションを取れないことがすごくストレスになった。熱心なアルバイトさんに「売場で相談したいことがたくさんあるんです。店長、次いつお店に来てくれますか?」と聞かれてしまうと、売場のことを本気で考えてくれている有り難さを感じながら、それに応えられない自分がすごく申し訳なかった。
そしてやっぱりほかの同期より昇進が遅かった。同期とはほぼ同じ店舗数を見ているはずなのに。自分の店舗は数字だって上がっているのに。そもそも役職に就くための基準がなく、それぞれのエリアの上司の独断でしかない。そのせいで他のエリアにいる同期と差がつくのは納得がいかなかった。
そうなると上司の考え方と合わないんだろうという結論に至った。自分はとても慎重なタイプで店長も自信がつくまでやりたくなかった。それでも店長になったからには頑張った。でもこの会社で評価されるのはまず実力が無かろうと自信満々にやりますと言える人なんだと思い知った。もちろん意欲は大事だけど、一店舗だろうが三店舗だろうが給料は同じだったし、先に昇進した先輩からも給料はほとんど上がらないことを聞いていたので、結局意欲もどんどん削がれていった。
他にも休日が店のスケジュールによって大幅に変わったり、休みの日も電話連絡が止まなかったり、遅くまで残業だったり、上司がややパワハラ気味だったりと一つずつは許せても合わさることでじわじわ精神と体力が削られていき、あるとき本当に死にたいと思うようになった。
それは全く新しい店舗の店長になることになったときのこと。初めての作業に手一杯になった。一人でやらなければならないことが溜まっていき、上司にも助けを求めたものの、人員を増やすのは難しいと言われてしまい苦しくて悔しかった。
毎日朝から遅くまで残っていたので全く気が休まらず、通勤時は駅のホームで電車にはねられたいと思っていた。甘えだろうがなんだろうがとにかく今すぐなんとかしたい、助けてくれと思い、心療内科にも通った。

なんとか店はオープンできたし、採用できた新人メンバーさんたちは、優しくしっかりした方ばかりで本当に心強く、嬉しかった。それでもまた新店の立ち上げをすることになったとき、同じことになると思った。一度経験したことは絶対に次は上手くやりたい。しかし人が足りず、業務フローも確立していない業務が多すぎるためこのままでは無理だと感じた。

他にも後輩がどんどん辞めたり、上層部の社内政治のせいでとあるプロジェクトが二転三転するのに巻き込まれたりするなど、いろいろ理由が重なって転職活動をすることにした。

長い。ここまでが長い。だいぶ端折ったのに長い。そしてネガティブ。ここまでありがとうございます。すいませんねえ。

転職活動の話

結論、箸にも棒にもかからないような結果のものも含めて約50社応募し、面接まで24社通過、内定は5社もらった。

最初にdodaの転職エージェントに登録した。後輩が使っていたのを知っていたので。何をしたらいいのか全然わからなかったのでここで一通り辞める理由、希望業種、職種を話し、アドバイスをもらい、職務経歴書を添削してもらって作成した。
ここまではよかった。無料でここまでしてくれたのはとてもありがたかった。
しかし紹介してもらう仕事がどれも好きになれそうにないのと、口コミを見てもあまり良い会社でもなさそうで(口コミが全てではないけど)非常に困った。そして、早いに越したことはないけどよく考えて決めようと思ってた自分に対し、とっとと決めようぜって感じでエージェントが勧めてくるのでスタンスが合わず疲れてきた。在職中にサービスを使い始めたけど、遅くまで仕事した後にエージェントがピックアップした求人を一つずつ見て応募して、さらに面接の日程を決めていくのが難しく、面接を通過した企業に連絡しそびれて辞退扱いになったところもあった。エージェントに呆れられたがまじで無理だったんだもん。ということでエージェントは解約した。

その後は転職サイトで探して応募した。誰にも何も言われず自分のペースでやれる方が向いていた。自分が使ってよかったと思ったのはエンとマイナビ。ここは見やすくて良い求人が多かった。リクナビとdodaと@typeは調べにくくて求人もあまり良いとは思えなかった。dodaは特にエージェント経由でないと応募できないところが多かった。
greenはIT系が多いのであまり志望とは合わなかったけど大手サイトにない求人があったりしたのでとりあえず登録してたまに見ていた。

とにかく前職の疲れから、最初は事務に絞って探した。でもエージェントにも言われていたが、未経験で事務はなかなか厳しいし、数字を追った経験があったり、散々動き回って力仕事をしてきた経験があるから、営業もやりがいあるんじゃないのという考えもあって営業も見るようにした。業種は問わなかったけどあまり興味のない商材やサービスは難しいだろうとは思っていた。

最初に内定をもらったのは転職活動を始めて2ヶ月目ぐらいのこと。
大手だからと受けた某不動産会社の事務職だったが給料は落ちるし、雰囲気が暗いし、何より全く業務が好きになれなさそうでお断りした。
そこからダメなとき、良いときの波がありつつ数ヶ月おきにぽつぽつ内定は得た。
しかし割と興味のある仕事は書類で落とされまくるし、とりあえず通過したところも面接に行くとどこも雰囲気や業務がしっくり来ず、加えて残業が無い代わりに残業代が全く無いなどと真顔でほざく、労基法学んで出直して来いや案件などもあり辞退した。合わなさそうなのに無理して決めて鬱になるのは絶対嫌だと思っていたもののこれじゃ永遠に就職できないのではという気持ちにもなった。

よく聞かれたこととして、無職の期間が数ヶ月あるけどなにやってるのかと突っ込まれた。そりゃそうだ。自分が逆なら同じことを聞く。
就活を慎重に続けていることを話すと、みんながみんな否定的な反応ではなかったものの、否定的な受け答えをされることもあった。そんなときは「うるせー!何度も精神が死にかけたからには職場選びに慎重になるのは当たり前だろー!」と内心ブチ切れていたし、「あなたが計画通りに人生を歩んで来れたとして、それが全て自分の実力の賜物だと思っているなら周りの環境にもっと感謝した方がいいですよ」と言いたくもなった。

他にも、大体の質問はなんとなく答えられるものの「入社してからどのようなキャリアを積みたいですか」とか「数年後にどうなっていたいですか?」という質問だけはどこの会社でもうまく答えられなかった。
採用ページなどにキャリアプランの例があるときもあるが、ノーヒントでそれを聞いてこられてもわからないし、お前の会社のカルチャーまで知らんわと思ってた。
逆に入社したからにはどうあってほしいのか聞くと、大体そういうこと聞いてくるところはひたすらに野心溢れる人を求めているから結局そういう質問をされた時点で合わない。そんなもんである。

面接したり仕事を探しながら、在職中には出来なかったことをたくさんした。よく寝たし、久しぶりに一人旅をしたり、ど平日にライブに行ったり、本を読んだり、絵を描いたり、映画見たり、二次創作のお話を描いたり、ヨガやってみたりした。数ヶ月したら働かない罪悪感が強くなってきたのでそろそろ仕事したいなと思うようになったが、ぶっちゃけ超楽しかった。ほんと労働なんかしないで光合成だけで生きたいよね。スガさんのこのワードセンス素晴らしいよね。

転職先を決めた話

そんなこんなで労働なんかうんざりだぜと思いつつ転職活動をしていた中で、それなりに興味が湧いた企業があった。面接も穏やかにフランクな感じですいすい進み、二回目の面接を終えたその場で内定だった。緊張しいな自分だが今まで受けた中で一番緊張せずに受けられた。同時進行で記念受験していた某芸能事務所の結果が少し気になっていたので返答を待ってもらったものの、一週間後にすると言っていた返事が全く来ないので内定承諾した。(ちなみにそこは先日労基から長時間労働で是正勧告を受けていたらしく、「でしょうね」という気持ちになった。面接の時点で約束を守れないところと返事が遅いところは入社後も会社の都合に振り回されることになるだろうと思ってたのであまり期待してなかったけどね!)

前職で感じた労働環境の悪さを解消できそうで、評価もまめに聞くことができて、且つ学生の頃から興味があった広告の仕事なので嬉しく思っている。
とりあえず一ヶ月働いてみて思ったのは明るく優しい人が多くて、会社が好きと思って働いてる人も多かった。理不尽な環境なのに愛社精神がすごいと引くけど、そうじゃないなら組織を誇りに思いながら楽しく働く人が多い方がいいと思う。
一日で辞めたくなったらどうしようかと思ったけど、とりあえず一ヶ月やってみた結果、ちゃんと続けたいと思えているのでよかったなと思っている。今は続けたいけど人間関係や労働環境などがやばいと思ったら去るつもりだし、いつ辞めても数ヶ月やっていけるだけの貯金を維持していきたいと思う。お金があるだけで心が満たされるかと言うと全くそんなことないけど、いつ環境を改めても大丈夫と思える心の支えにはなるのはよくわかった。前職の不満は数多あるけど一応貯金をしておける額もらえていたこと(使う気力もあまりなかったというのもあるけど)は恵まれていたと思う。

とりあえず、私たちの寿命は仕事をつらいことだと思って我慢するだけには長すぎるし、楽しいことを味わい尽くすには短い。つらいことも考え方次第で成長につながったり、楽しいことに変えられるかもしれないしそう言う姿勢も忘れずにいたいけど、目の前の出来事があまりにもつらいことの割合が多すぎると思ったら環境を変えることは決して悪いことじゃないし、常に外に目を向けながら生きようと思った。環境を変えるためには、常に自分がいる環境の外でなにが起こっていて、どんな人間が求められているかを知ろうとしなければならないし、自分には何ができるかを伝えられなければならないので、自分のスキルとまではいかなくても得意なことと努力したことと結果を意識しながら生きることが大事だなと凡人の私は思います。
自分は恵まれていただけだから偉そうなこと言うつもりもないので、自分が大事にしようと思ったことを書いて締めにします。
読んで下さりありがとうございました。

#転職 #就職活動 #日記 #転職活動

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