「頑張れること」を探さなきゃ
2年間の大学生活は、なんというか、色が薄くて味気ない。
大学生になったとたん、何かを頑張ることができなくなった。
常に「頑張れること」を探していて、見つかったらなんかほっとする。継続的になにかを頑張ったことはなくて、せいぜい短期間のプロジェクトに参加したくらい。だからそれが終わったらまた「頑張れること探し」の旅に放り出される。
私にとって「頑張れること」は止まり木みたいなものだった。なにかに夢中になって、頑張っている間だけ自分のことを肯定できた。
サークルに入ってみたけど、流されてなにかに熱中することはできなかった。参加しなくてもいい集まりなら帰りたい。気まずい思いをして愛想笑いを作るくらいなら家にいよう。授業は、できるだけ楽なもの。プレゼンとか、グループワークがあるものはもちろん避ける。
夢中になれるものを探しているくせに、目の前のことは頑張れない。自由なのをいいことにたくさん逃げていたら、何者でもない自分が出来上がっていた。「これ、意味ある?」ってたくさんの機会を捨てながら過ごしてきた。やりたいことにはちゃんと飛び込んできたはずなのに、今の自分に活かせていない気がしている。
4月から大学3年生になる。うだうだしていたら、もう大学生活の折り返し地点に立っていた。なにか新しいことを始めるにしても、就活に役立つものじゃないといけない気がして、就活サイトの「ガクチカ」項目に当てはまる経験ができるのかどうかを考える。
そんな型にハマって生きようとしている自分が嫌になるし、かといって破天荒なことができるほど芯のある人間じゃないからまた嫌になる。
ずっと、何者かになりたいと思って過ごしてきたけど結局何者にもなれなかった。
もやもやは尽きないけど、またうだうだしていたら今日が終わってしまう。
うだうだしてないで、なにかやりなよ。なにか頑張れること、あるかな。
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