失敗を努力でカバーするコツ「批判的思考」+28
クリティカルシンキングシリーズの続きです。(+10,+20,+21,+22,+23,+24,+25,+26,+27)
前回は、自分の行動を帰属するときの2つのパターンを紹介し、「自己効力感」が大事だと説明しました。
今回は、「帰属を再考」して自己効力感を高める方法を説明します。
ドラえもん映画のサクセスストーリーの秘密
ドラえもん映画でのび太がカッコよく見えるサクセスストーリーは、
①のび太くんが失敗する→②のび太くんが失敗を自分の能力のせいにする→③なにかが起こる→④努力が大事なんだ!とひらめく
基本このルーティンが採用されており、この感情の変化が感動を呼んでいるとぼくは考えています。言い換えると、能力の無さから「努力の必要性」へ原因の帰属を変更したとき、みんながのび太くんを応援したくなるのかなと。
つまり、最初はコントロール不可な内的な原因に帰属していたけれど、とあるきっかけでコントロール可な内的な原因に帰属していくわけです。
帰属の再訓練をしよう
能力から努力へと帰属の誤りを矯正する流れは「帰属の再訓練」と呼ばれています。
この帰属の再訓練が優れているのは、自分の可能性を信じられるからです。
才能や素質が結果の原因になるケースもありますが、努力の結果を信じられなければ大きな成果は出ないでしょう。のび太くんしかり、NARUTOに登場するロック・リーとガイ先生とかまさにコレ。
大事なのは能力ではなく努力に目を向ける
ネガティブな結果が起こったときにまず着目すべきは、コントロール不可な能力ではなく、コントロール可能な努力について分析すること。
1.自分は十分に努力したのか?
2.自分のやり方は正しかったのか?
3.他人からフィードバックをもらったか?
のび太くんもドラえもん映画の中で自然とこの3つの問いを考えています。この3つの質問に答える過程で、原因の帰属が能力から努力に向きやすくなっていくのです。
まとめ
失敗したり行き詰まったりしたら、自分の能力を責めるのではなく、自分の努力不足を疑うのが大事です。自分では努力しているようで、客観的に見たら全然かもしれません。
【考えてみよう】
自分が諦めてしまった過去の失敗を思い出して、その原因の帰属を洗い出してみよう。能力ばかりに目を向けて努力から目を背けていなかっただろうか。もしそうであれば、その経験をこれからどう活かせるだろう?
読んでいただきありがとうございます。これからも読んでもらえるとうれしいです。