あの時間がぼくの創造力を倍増させてたとは...
ぼくたちの創造力には2種類あり、「目の前の問題を解決するための創造力」と「ぼーっとしているときにアイデアを思いつく創造力」に分けられます。前者はだれもが重要だと感じていながら、後者の重要性はあまり語られません。
しかし最近、後者の創造力のほうが今後必要なスキルなんじゃないかと考えています。ずーっと集中するのが美に見えますが、実はぼーっとするのもメリットがあります。
革新的なアイデアが生まれるのはいつも?
仕事や趣味に没頭しているとき、ぼくたちはWhat思考をよく使います。なにをするか?に焦点を当て、前進しようとするのです。その過程で創造力を使うケースもあるでしょう。その創造力もとても重要です。
では「こういうことがしたい!」「こんなアイデアどうだ?」のようなひらめきは、仕事や趣味に没頭しているときに思い浮かぶでしょうか。ぼくは思い浮かんだ経験がありません。
ではどのようなときに浮かぶかと言いますと、お風呂に入っているときやぼーっと散歩しているときに、ふっとアイデアがポンポン浮かんでくるのです。このような突飛なアイデアが生まれる経験はだれもがあるでしょう。
そしてこの経験をした場面を思い出すと、いつも思考が拡散しているときなのです。
静寂の時間を作ったらアイデアが浮かびやすくなった
創造力が大事なのはだれもが知っているとして、じゃあなにをしているのかと言われるとほとんどの人は本を読んだり誰かに会ったりしているでしょう。ただそれよりももっとカンタンにかつ効果的にアイデアを浮かびやすくする方法があります。それが静寂の時間を作ることなのです。
ぼくは夜21時以降はスマートフォンの電源を落とし、あえてなにもしない時間を作っています。タスクは入れません。ストレッチや瞑想の時間は別に取りつつ、あえてフラフラします。
最初はこのフラフラ時間を作るのに違和感がありましたが、今ではこの時間の必要性がよくわかります。というのも、この時間を作ったことでアイデアの浮かぶ数が飛躍的に高まったのです。その時間にメモを取る量が増えました。
そして何か問題にぶつかったときも、夜にぼーっと考えれば思いつけそうだなと思えるほどになりました。
つまり言いたいのは、創造力を発揮させる時間をスケジュールに入れることで、アイデアへの自信が生まれたのです。
なぜ静寂が創造性を高めるの?
テクノロジーのおかげで仕事やプライベートの情報は、スマホ1台で手に入るようになりました。SNSがあることでつねにだれかと繋がっている感覚も得られます。
言い換えれば、つねに注意力がテクノロジーに向いてしまっているのです。集中力を使わなくていい場面でも集中力をムリヤリ使わされており、絶えず忙しい感覚に襲われます。1日中「なにか良いもの」を探してしまうのです。
例えるなら、つねに車のエンジンを付けつつハンドルを握っているようなものです。面白そうなものがあればアクセルを踏む。それを寝るまでずっと行っているのです。この状態では、外の景色を楽しむ時間もありませんし、ゆっくり思考を深める時間もありません。
この状態で画期的なアイデアが浮かばないのは、直感的にも分かる話でしょう。
必要なのは、エンジンを止めてハンドルを離し、車から降りることです。そして外の景色を楽しみつつ、ぼーっとすること。この時間は注意力をテクノロジーに奪われる心配もありませんし、自由に思考を行えます。そしてこの自由な思考こそが創造力を養うのです。
創造力を使える隙間を与える
ぼくが静寂を好むようになったのは、つねに生産性を上げて集中力を高めるだけでは、おもしろいアイデアは浮かばないとわかったからです。そしてその時間だけに24時間を使ってしまっては、創造力を養う時間が作れません。
夜に何もしないフラフラする時間を作ることで、頭の中に創造力を使えるスキマを作っています。
この時間はとても神秘的です。「こういう問題を解決する」という目的がないので、何が起こるかわからないのです。その不安はありつつも、ジワジワと新しいアイデアが浮かび上がったり新しい視点を思いつたりするのです。何を思いつくかは想像ができません。
言い換えるなら、玉手箱を開いてる感覚です。何が入っているかはそのときまでわからない。ただたまにとても良いモノ(アイデア)が入っているときがあるのです。
この感覚のクセになったぼくは、平日は30分、土日の片方は4時間ほど時間を取り、ぼーっとするようにしています。
おすすめの習慣なので、ぜひ取り入れてみてください。
読んでいただきありがとうございます。これからも読んでもらえるとうれしいです。