社会心理学者が提唱する「ほめ方」の5原則がこちら
目標達成のコツを説く良書「やってのける」に、フィードバックの重要性と一緒に「上手なほめ方」のポイントが書いてあったので紹介します。
上手にほめてくれる人、貴重ですよね。
フィードバックは目標達成の要
相手をほめる理由はなんであれ、相手のモチベーションを上げさせたり気づきを与えたりなど、フィードバックは前進するための大事な材料です。
月間目標を達成したい会社の部下や人間関係に悩んでいる友人にも、うまくフィードバックしてあげることで問題解決の手伝いができます。そのフィードバックにも種類がたくさんありますが、ここでは「ほめる」に焦点を当てて紹介します。
上手にほめる5原則
1.称賛の言葉は本心から言う
「この人気を遣って言ってるなー」って、意外と察しますよね。不誠実なほめ言葉は信用度も下がるので、ほめるなら本心で言うのが大事。
✗すごい、〇〇さんは天才だね!実に良い仕事をしてる。
○ありがとう。〇〇さんが機転を効かせてくれたおかげで、とてもうまく対処できた。あの行動には関心したよ。
2.相手のコントロール感を意識する
積み上げてきた努力ではなく、もともとの資質をほめるのもNG。才能ばかりをほめられると、その期待を裏切らないための努力が義務になりがち。本人が変えられる部分にフォーカスを当てる。
✗さすが俺の子だ
○毎日の修行の成果だな。火遁豪火球をその若さで扱えるとは、これからの成長も楽しみだ
3.過去の自分と比較させる
よく両親から、〇〇くんはこんなにがんばってるよ!みたいに言われて落ち込んだ経験があります。「それ個体差でしょ?」みたいな比較されると、がんばるモチベーションが消えますよね。過去の自分との差異を明確にしてあげたほうが、進捗も把握できてGOOD。
✗火影になってみんなを認めさせる!1番になるんだ!
○先月の試験よりテストの成績が上がってるぞ!よし、この調子だ!
4.自律性の感覚を大事にする
ドラマで見かけるエリートコースを走ってる人の両親にありがちな現象。愛情や金銭のような外部の判断基準で人を判断すると、本人の内的なモチベーションが発揮されづらくなる。結果に対しての報酬やプレッシャーはなるべく減らすのが大事。
✗よく頑張っているな。わたしの息子なんだ、当然の結果だ
○すばらしいな。一人の人間として、〇〇の努力に感心するよ。楽しめ。
5.達成可能な基準と期待を伝える
幼いときからプロサッカー選手になれと周りに言われてた人は、大学でもサッカーを続けるか悩んでたりしますよね。刷り込み教育というか、両親の期待に答える以外の選択肢を無くしがち。相手に実力以上の期待は抱かせないのが大事。
✗将来はJリーガーだな!
○いいプレーだった!今日のプレーを振り返って、明日の試合でも良い結果を出せるように考えてみよう。
5つの原則をまずは自分に使う
5つの原則の共通点としては、
・自信を与え、自主性を高める的確なアドバイス
・具体的な行動を示し、現実味のあるアドバイス
この2つを意識するのが大事ですね。
この5原則をいきなり他人に使うのはムズいと思うので、まずは自分に使ってみるのがオススメです。
自分で自分にフィードバックするときに、5つのポイントをチェックしつつほめてみてはいかがでしょう。ぼくも積極的に使ってみます。
読んでいただきありがとうございます。これからも読んでもらえるとうれしいです。