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クリティカルシンキング(批判的思考)

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2020年12月の記事一覧

キテレツ差別マンにならない方法「批判的思考」+16

クリティカルシンキングシリーズの続きです。(+10,+11,+12,+13,+14,+15) 前回は、固定概念を使って考える「ステレオタイプ思考」について説明しました。今回は、このステレオタイプ思考の危険性を表す「究極的帰属錯誤」について説明します。 「男は女の敵/女は男の敵」が生み出す悪魔についてたとえば、「男なんて信じちゃダメ!」発言や「女なんてすぐ裏切るよ!」発言は、過度な一般化であり、悪いステレオタイプ思考です。そしてこの害悪思考は、広がれば広がるほど悪影響を周囲

この思考に依存する頭が悪くなります「批判的思考」+15

クリティカルシンキングシリーズの続きです。(+10,+11,+12,+13,+14) 前回は、原因帰属のありがちなミスの「行為者-観察者効果」について説明しました。今回は、決まったフレームで考えすぎてしまう問題の「ステレオタイプ思考」について説明します。 違和感を持つべき断言たとえば、「男って浮気する生き物だよね〜」は、男への解釈が過度に一般化されています。似たような一般化は他にもあり、「関東人⇔関西人」や「内向的⇔外交的」など、そのグループの特徴を強調して、分類分けが行

あなたが他人を見るときに犯しやすい思い込みがこちら「批判的思考」+14

クリティカルシンキングシリーズの続きです。(+10,+11,+12,+13) 前回は、原因を帰属するときに起こりがちな割引と割増の原理について説明しました。今回は、原因を帰属をする際にやりがちな錯覚、「行為者-観察者効果」について説明します。 よく転ぶ人はドジな人?たとえば、「クレヨンしんちゃん」のマサオくんを例に出して考えてみましょう。マサオくんはしんちゃんの友達の中でもドジで頼りない存在です。そんなマサオくんが、みんなで遊んでいるときに何度も転んだとします。周りの友人

こうして人間は他人を非合理に理解する「批判的思考」+13

クリティカルシンキングシリーズの続きです。(+10,+11,+12) 前回は、ケリーの立方体を用いた原因帰属の方法を説明しました。ケリーの立方体は、帰属する相手をよく知っている必要があります。しかし相手の情報を知らない場面で原因帰属を行う場面もでてくるでしょう。 今回は、そんな場面に役立つ割引と割増の原理についてです。 この失敗の原因は何だろう?たとえば、「クレヨンしんちゃん」に登場する秀才のカザマくんを例に出しましょう。カザマくんは塾のテストでいつも高得点をはじき出し