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歯医者はニーズを作り出す

いきなり私事で申し訳ないですが、先日歯がしみて歯医者に行った。

しみる程度だったので、「知覚過敏か軽度の虫歯程度だろう。早めに治さないと、重症になって治療するのは絶対に嫌だ。」と思い、家から近い歯医者を訪ねた。

キレイな治療台に乗せられ、僕の歯を見た歯科医さんが発したのは「やばいですね。」の一言。

僕は「ん?」と思った。

そして次に言ったのが「かなり重症ですね。神経が死んでて痛み感じないレベルですし、他の歯もいくつか虫歯ですね。」

僕は「ん?ん?」と思った。

「これは半年〜1年はかかるかもしれないですね〜」

「ん?ん?ん?」(←もう飽きた。)

その後レントゲンやら口内写真やらを撮られ、「ほら、ここ色違うでしょ?こっちは神経が変形してるでしょ?」説明を受け、

僕は「あ〜たしかに〜」と答えたが、内心は「さっぱり違いわからん!てか元の神経の形知らんし!」だった。


この一連のやり取りで気づいたのは「歯医者はニーズを作り出してる」ということだ。

歯医者に行く前は「重症になる前に診てもらって、軽く治療してもらおう」くらいの気持ちだったが、

一回の診察で「今すぐ治療してもらわないとやばい!」という緊急性と重要性MAXのニーズに変わったのだ。

ぶっちゃけどの歯がどれくらい悪いかは僕にはさっぱりわからない。

でも歯医者はその専門知識からニーズを作り出したのだ。

これがビジネスを仕掛ける側が作れたらめちゃくちゃ強い。

一般的なビジネスは「こんなものが欲しい。」という顕在的(日頃から感じている)ニーズに対して、それを満たす商品を当てていくわけで、悩みの強さや細かいニーズは相手任せだ。

だが、ニーズを生み出してしまえるならターゲットが一気に広がり、悩みの強さも詳細もこちらが作れるのだ。


僕は、まんまと歯医者のリピーターにならざるを得なくなったのだ。

P.S. 手術はめちゃくちゃ痛かったです。毎週の歯医者が悩みの種になりました。お読みいただきありがとうございました。


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