【短小説】夜景

「夜景」

夜景の見えるレストランに着いた時、プロポーズされると感じた

この時を待っていたはずなのに…

料理を注文するときタッチパネルをぐっと押す彼を見て醒めてしまったのだ

さらに操作ミスで目玉焼きハンバーグが四つも来た事も拍車をかけた

私…この人で良いのかな?

そう思った瞬間、堰を切ったように溢れ出した

メンソレータムを使い切る彼

髪を切りすぎて風邪を引く彼

車酔いする彼

交差跳びが出来ない彼…

ふと顔を上げた時、そこには居たのは醜悪なガマガエル

これが蛙化!?

私は悲鳴をあげて逃げ出した

蛙化はある日突然やって来ます

愛する彼が突然カエルになっても貴方は愛せますか?

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