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1000人が参加する社内表彰式の制作物をほぼ1人で作った話

私はエイチームという会社で働くデザイナーです。
先日Ateam AWARDという社内の表彰式がありまして、そのイベントのクリエイティブ全般を担当した話をします。

Ateam AWARDとは?

Ateam AWARDは今回が初めての取り組み。
これからは半年に一度、活躍した社員を称える会として継続していきます。
加えて、表彰された社員がどういう考えや動き方をして成果を出したのか学べる機会にも。

この記事ではイベント紹介はほどほどに、どんなものを、どんな流れで作っていったかを書いていきます。

制作に携わったもの一覧

* 賞状
* トロフィー
* ロゴ
* 各賞のアイコン
* ピンバッジ
* ティザームービー
* オープニングムービー
* 表彰スライド全般
* フォトブース
* BGM(選定のみ、作ってはいない)
* 会場案内図
* 当日のスライドや音響操作

こうして見ると、我ながら結構作りましたね(笑)

全体的な流れ

まず初めに会の運営メンバーから「クリエイティブ全般をディレクションしてほしい」という依頼が。

自分は入社してから約2年、社内でデザイン公募があるとほぼ100%手を上げていました。その実績もあって初めてのイベントにも関わらずデザイン統括をさせていただいたようです。新卒2年目でこういった指名をしていただけたのは素直に嬉しいことでした。

実際の制作の進め方

ここからは時系列順に。

1. 既に決まっていたところまでのテーマ思いをヒアリング
2. 内容をもとにムードボードを2点制作(Pinterestで収集したPinを一覧にした、非常に簡単なもの)

実際のムードボード(一部)

3. 運営メンバーの会議にて2つのムードボードをプレゼンし、荘厳な感じではなくポップめに作ることに

4. ボードをエイチーム仕様に:コンセプトグラフィックのようなものを作成

最初期に作ったグラフィック

「このイベントのティザーサイトがあったらどんなabove the foldになるだろう?」とイメージをしながら制作していました。
結果的にこのビジュアルは全体に活用され、会全体の一貫した構成要素に。

5. 賞状とトロフィーをほぼ同時並行で作成
壇上で受賞者にお渡しするモノなので「片方はとても良いけど、片方は無理やり収めた感じだなあ」となってはいけない!という思いでした。

片方を進めてはもう片方に当てはめてみて、両方で成立する表現でなかった場合は修正を繰り返し。

6. 各賞のアイコンを作成
各賞に個別にアイコンを作り、アイコンが並んでいるだけで「あ、アワードだ!」と分かってもらえるような状態を目指していました

この時点では賞状トロフィーは8~9割くらいの完成度で、全部のアイコンを入れてのレイアウト調整を残すのみとしていました。
本当はこれも並行で作りたかったのですが、仮で作ったアイコンの収まりがよかったのでうっかり後にしてしまいました……。

7. アイコンが出来次第、ピンバッジ作成へ
受賞者は赤+黒、惜しくも受賞は逃したけどノミネートはされた人には黒単体のバッジを贈呈します。ノミネート者全員にバッジを渡したのは「受賞者一人がすごいのではなくノミネート時点で名誉あること」を全社員に伝えたかったから。

8. オープニングムービーにも着手

実は最初の時点ではムービーの内容が全然浮かんでおらず、迷っていました。しかし他の各種グラフィックを作るうちに自分の中に「動き」のイメージも構築ができて、割と一気に作り上げました。
会場が暗くなって、ムービーが流れて、30秒くらいの間で世界観を説明しきる……
難しかっただけに、反応が良くて一番ほっとしたのがムービーです。

9. 重要度は少し下がりますが、フォトブースも作成
あんまり堅苦しい場にはしたくないという要望を受けていて、じゃあ会場にフォトブースとプロップスがあったらキャッキャと盛り上がって程よく砕けるかなと(笑)

10. 最終的にはこれら作ったものを鑑みて、スライド・音響操作まで練習して本番へ……!

まとめ

一部手伝ってもらったけど、それでも9割以上は自分で制作。
もちろんとても大変だったけど非常にやりがいはあったし、受け取った人が嬉しく誇りに思えるような会にしよう!と燃えながら制作ができました。

最初に書いた通り、

* 新卒2年目で全社の約1000人が関わるイベントのクリエイティブを統括をさせてもらえたこと
* 会社として「こういった催しのクリエイティブに力を入れることが価値を生むよね」というスタンスをとってもらえたこと

これらはデザイナーとしても年次の浅い社員としても非常に嬉しいことでした。次回のAWARDも、あるいは他の会でも、クリエイティブの力で良いイベントを作っていけたらなと思います。

また、会社の公式コラムには会全体のことや表彰された方の活躍も載っています。こちらもご覧いただけたら嬉しいです。


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綿貫 佳祐 / Qiita
最後まで読んでいただいてありがとうございます!