会社でFigmaを導入するために行ったこと

会社にFigmaを導入するために行ったこと

どんどん勢いを増しているFigma。個人で使う分には無料プランでも問題ありませんが、会社で使うとあらばそうはいきませんよね。
今回は私が会社でFigmaを導入するために行ったことを共有します。

※この記事はFigma Advent Calendar 2019の8日目の記事です

こんな悩みがある人向けの記事

* Figmaを導入したいけど、周りにメリットを上手く説明できる気がしない
* 料金の払い方や利用規約など細かいことが分からない
* 初めてFigmaを使うデザイナーにどう広めて良いか分からない

私の環境

* 社員数:1,000人くらい
* デザイナーの人数:5-60人くらい
* 既存のツール:マチマチだけどAdobe XDが多い

上記の環境にてFigmaを導入しました。(OrganizationではなくProfessionalプランかつ、過渡期なので一部のプロダクトでしか利用していませんが……。)
条件の違いによって苦労するポイントも違うと思いますが、誰かの助けになれば幸いです。

それでは説明していきます。

Figmaを導入したいけど、周りにメリットを上手く説明できる気がしない

最初に悩んだのはこれです。特にデザイナー以外の職種の方への説明に悩みました。

Figmaはデザインをデザイナーだけで完結させず、周りのみんなとコラボレーションできることが強みのツール。そのためデザイナー以外の方に「そんなのあるんだ!使いたい!」と思ってもらえることは特に重要でした。

最終的にどうしたかというと、完全に個人で使用しているFigmaのデータにみんなを招待しました。

URLを発行してその場で招待し、

画像1

アクセスしてもらったらその場でデータを編集して見せ、

スクリーンショット 2019-12-07 17.57.08

コメントツールやプロトタイプビューも試してもらいました。

画像5

百聞は一見にしかず。実際に見てもらって触ってもらった結果、メリットを“説明”する必要はなくなりました。
このコミュニケーションの仕方が出来ること自体がFigmaの特徴だと思うので、オススメします。

料金の払い方や利用規約など細かいことが分からない

現場のメンバーからは賛同を得られた後に苦労したのは契約的な内容です。
(Figmaはヘルプページが充実しているので大半は解決するのですが、載っていない中で困ったのが契約周りということです。)

結論からお伝えしますと

* 料金はクレジットカードでしか支払えず、登録したその日が請求日になる
* 利用規約やプライバシーポリシーはここにまとまっている

料金については、経理の方に「請求って月末であってます?」と聞かれたもの見つけられず困ったので記載しました。
請求日の分からない契約が結べるはずありませんよね。結局ダッシュボードに書いてあったから良かったのですが、とても焦りました。

※ヘルプページにも記載されてるよ!ということだったらぜひコメントでURLを教えてください🙇‍♂️

Figmaの請求日

ちなみに支払いはアカウント毎ではなくTeam(Figmaの中の単位としてのTeam)で一括です。
そのためマスターアカウントのようなものを用意しておいて、支払い情報はそこに紐づけておく方が良いと思われます。

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利用規約についても、万が一「作ったデータの権利は全てFigmaのもの」なんて書いてあったらいけません。法務に見てもらう必要があります。
必要があるんですが、これもまた全然見つけられませんでした。

答えは、フッターのこのリンクからアクセスできます。

Figma.comのFooter

利用規約をしっかり調べるという行為に不慣れだったので、ヘッダーとか、メインコンテンツのあたりをさ迷い続けていました……。

初めてFigmaを使うデザイナーにどう広めて良いか分からない

この心配はですね、完全に杞憂でした
むしろ自分から触りたがってくれて私はほとんど何もしていません。

基本的なツールはAdobe製品が使えているのであれば全く問題なく使えるはずです。
ComponentやConstraintsの扱い方は説明が必要なのかもしれませんが、既存データを一緒に見ながら軽く教えれば十分ではないでしょうか。

命名やPagesのルールはどうする?などの話もありますが、ツール自体の扱いというよりはチームでのルール決めの問題だと思いますので省略します。

番外編 - 権限の管理について

Figmaのことは大好きですし使いやすいツールだと思っていますが、権限や周りは割とみんなハマっている気がします。

FigmaはViewerアカウントが無料Editorアカウントが有料なのですが、Editorなら誰でもEditorを招待することができます。特にアラートが出たり管理者に通知が飛ぶわけでもないので、「気づいたら有料アカウントが増えていた」という状況は起こりかねません。

私も自分のプロジェクトに友人を招待したとき、ViewerのつもりがEditorで招待していたようでその月は2人分の料金を払うことになりました……。おそらくOrganizationプランなら仕組みとして防げるっぽいのですがProfessionalプランではどうにもならなさそうです。

1Editorあたりの課金であることと、どういう経路からEditorを招待できるのか?はチーム内で共有しておいた方が良さそうです。

また、「課金額決定のロジックは?〆はいつなのか?」という話がFigmaコミュニティで出ました。Hiroki Taniさんが見つけてくださったのですが、支払いの直前に請求が来て、実際に支払われる前にEditorから解除すればお金はかからないようです。原文はこちら

25日くらいEditorとして登録しておいて、支払い直前に解除してもお金がかからないのか……?など疑問が浮かびますが試したことはありません。ユーザーを信頼してくれている気がするので、敢えてEvilな実験はしないことにします。

ひとまずは請求日の○日前には不要なEditorが登録されていないかをチェックする、といった運用でカバーしようと思います。

まとめ

Figmaを導入したいけど、周りにメリットを上手く説明できる気がしない
→実際にコラボレーションして見せればすぐに解決するはず!

料金の払い方や利用規約など細かいことが分からない
→ダッシュボードやこのページで結構解決するはず!

初めてFigmaを使うデザイナーにどう広めて良いか分からない
→多分杞憂!勝手に広がるはず!

権限周りは若干複雑なので、不要なEditorが登録されていないか気をつけましょう!

「デザイナーには勝手に広がる」なんてまとめが記事として成立しているのかは疑問ですが、改めてFigmaは良いぞと伝えてこの記事を締めます。

最後まで読んでいただいてありがとうございました🙏🏻



最後まで読んでいただいてありがとうございます!