デザインのトポロジー最適化がなされたら
最近twitterのタイムラインによくトポロジー最適化についての記事が流れてきて、読んでいるうちに思ったことを書きます。
目次
1. トポロジー最適化って何?
2. デザインに当てはめると
3. 最後に
1. トポロジー最適化って何?
めっちゃくちゃ端折って一言で言うと
穴を開けたり形を変化させて「軽量だけど今までと同じくらい強い」ものにすることです。
このまとめを見ると、だいたいどんな変化をさせるかのイメージはつくんじゃないでしょうか。
構造最適化技術が進んで工業製品の形が悪の宇宙船みたいになっている「生命にカクカクな物が存在しないのは合理性を追求した結果」
ぱっと見た印象だと効率が良いようにも耐久性があるようにも見えないけど、すごいらしいんです。具体的に何がどの程度すごいかまでを理解できていないのが悔しい……。
2. デザインに当てはめると
しかし今回の投稿は別に工業製品の製法そのものついて意見を書きたいわけではありません。同じような変化がデザインの分野で起きたらどうなるんだろう?という思考実験みたいなものです。
最近ではAIがバナーを1秒で8000枚作っているとかAdobe Senseiが半分くらい自動でポスターを作ってくれるとか、実際に手を動かす人間って必要なのかな?と思ってしまうニュースも多いです。
今何かをデザインするときは、人間の頭で考えた結果最適な色や形や配置を決定します。もしAIに決定を委ねたら、人間とは根本から違う提案をすることもあり得るのではないでしょうか。AIの作ったものの方が良い結果が出た場合、いよいよもってデザイナーの在り方を変えないといけないかもしれません。
AIが学習するためのデータの集め方を工夫する人、AIが提示してきたものを選択する人、スパイス的に「感情」や「思い」を付け加える人……などなど。2018年に想像されるデザイナー像からはガラッと変わるのかなあ、なんて考えています。
3. 最後に
技術も市場もユーザーも、すごい勢いで変化しているこの現在。何かのキッカケでデザインが根本から変わったときにどんな動きをとれるのか、普段からシミュレーションしておくことは自分の助けになるのではないでしょうか。
あれだけ隆盛を誇っていた写真植字が今となってはほぼオーパーツになっていることも、余計に私にそう思わせます。
最後まで読んでいただいてありがとうございます!