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チームでデザインをすること

大学時代

大学卒業までは、デザインをするときは基本的に自分一人で作っていました。
ですから「自分だけがわかっている」状態は何も問題ありませんでした。
「気持ちいい」だけで選んだ色・「R」が気に入らなくてカスタマイズしたヘルベチカ・「gnav01」のような最低なクラス名などなど。
傍から見たら解読できないルールだらけで、仮に技術力がすごいアシスタントがいてくれても「これってなんですか?意味が分からないんですけど?」となってしまい、お互いが不幸になっていただろうなあと思います。

ガイドラインやルール・システムといったものは、時も場所も選ばず一貫したクオリティを提供するのに一役買ってくれます。
ですが、それを作ることに時間がかかりますし、例外的なことには弱くなってしまいます。
当時の自分としては、自分が頑張れば良いのだからと全てに個別対応し、システム化なんぞ怠慢だとすら思っていました。
(それにしてもgnav01は酷いなあ、と今は思っています)

会社に入ってから

そんな私ですが、会社に入ってからは自分一人で何かを作ることはほぼ全くなくなりました。
チームで作業を分担し、日々の改善で少しずつサイトが変化していきます。
今この瞬間に最高のものを作るというよりは、半年や1年経った後でもきちんと保守できるものを作ろうという気持ちがどんどん強くなっています。

元から色々な要素の関わり合いで成立するデザインという領域ですが、一人のスーパーマンが作ったものはその関わり合いが更に奇跡的です。
うっかり触るとあちこち崩れて、全てがおかしくなってしまいかねません。
作った本人が永遠にディレクションをしてくれるのであれば大丈夫でしょうが、そんなことはおそらく無理でしょう。

まとめ

1人で120点を目指すより、チームみんなで90点を作り、それを継続する。
そうやって動いた方が長い目で見たときに価値があるのかもしれない。
と考えが変わってきているというお話でした。

最後まで読んでいただいてありがとうございます!