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印象派の作品を、作家が眼の前で解説してくれる贅沢『Tonight with the Impressionists Paris 1874』:XR映画ガイド第13回

今回も第11回に続き、フランス視察で体験した作品をご紹介いたします。今回は第11回で紹介した『ETERNELLE NORTRE-DAME』を制作したフランスのXR制作スタジオEmissiveの最新作『Tonight with the Impressionists Paris 1874』を紹介します。この作品は印象派の150周年記念作品ということでオルセー美術館で3月26日に公開されました。8月11日まで体験することができます。

作品は150年前のフランス・パリにタイムスリップして、印象派の最初の展示会に参加する所から始まります。当時のパリのカプサン通りを歩き、写真家であり画家、作家でもあるナダールの写真スタジオへ向かいます。そこには世界的に有名な印象派の絵画が約165点以上展示されており、誰もが知っている画家たちに会うこともできます。『Tonight with the Impressionists Paris 1874』は当時を記録した写真などの少ない資料を2年間リサーチ・分析・デザインに費やし、完成しています。

見所:印象派の作品を、作家が眼の前で解説してくれる贅沢

この作品の見所はなんと言っても、当時を忠実に再現したパリの街や、印象派展の展示会場で印象派の画家たち、モネやルノワール、ドガ、モリゾ、セザンヌ、ピサロが体験者の眼の前に立って、自分たちの作品の解説をしてくれることです。そんな贅沢な時間を過ごせるだけなく、絵画の世界観の中に入り込み、彼らが創作している姿を覗き見ることができます。印象的だったシーンは彼らが“印象派”と呼ばれるキッカケとなった『印象 日の出』をモネが描くシーンです。朝方に港に昇る太陽と小舟を描いた絵画ですが、まさにモネが隣で描き、その絵画の世界が目の前に広がるシーンでは感動的です。

作品データ

タイトル:Tonight with the Impressionists Paris 1874
ジャンル:アート
制作:EXCURIO - GEDEON Experiences - Musée d’Orsay
制作年:2024年
制作国: フランス
本編尺:約60分
メディア:6DoF/VR

https://www.musee-orsay.fr/en/whats-on/exhibitions/tonight-impressionists-paris-1874

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