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#30 選挙の意味(後編)

前回は「最近の選挙って変だよなぁ」という違和感についてちょっとお話ししました。特に入れたい候補者もいないし、そもそも候補者というか政党としての戦いになっているとか、自分の思い抱いていた選挙とは結構違うよなぁという話でした。詳しくは、前回の記事をご覧ください。

さて、前回まではくどくど言ってたのですが今回はそれでも行く意味を個人的に持っているので軽く紹介をしようと思います。

①比例代表は選択肢がいっぱいある

小選挙区については、わかりやすい、受かりやすいように2択になっているのでちょっとうん…という感じなのですが、比例代表はいっぱい選択肢があります。自分の選挙区では戦っていない政党に対しても入れることはできますし、主張が政党によって結構変わっていますのでぜひ比例代表については入れてみてください。

また、比例代表はドント方式という方式で合否が決まります。どんな方式かについては説明を省略しますが、1人が受かったとしても、どんどん割る割る…となっていっていきますので比例代表で入れたあなたの票は1人ではなく、多くの人を当選させるかもしれません。ちょっと面白くないですか?

②政党要件を満たすのか重要な選挙

公職選挙法によると、「政党」として認められるには

①国会議員5人以上

②直近の衆院選か参院選で2%以上得票する

のいずれかを満たす必要があるらしいのです。

前回の参院選で当落線上スレスレで生きていた政党は以下の3つです。

れいわ(4.6)[衆0+参2]、社民(2.1)[衆1+参1]、NHK(2.0)[衆1+参1]
※()内は得票率、[]は改選前の議員数

果たして今年の国政選挙では政党要件を満たすことができるのかについて個人的には注目をしています。特に本当にスレスレの2政党についてはあなたの1票で政党としていられるのか本当に変わってくるのかもしれません。だからこそ、選挙に行こうねという話なのです。

③最高裁の審査もちょっと気になる

今回は、「だれを受からせるか」という選挙だけではなく、「誰を罷免させるか」という最高裁判所の判事の審査がついてきます。「法律」という論理の解釈に対して私たちの感情を入れていいのかという個人的な疑問はあるにしろ、今の裁判に対して国民の人がどう思っているのか、罷免するにしろされないにしろ面白いことなのではないかなぁと思います。裁判員制度はいい例ですが、今私たちについても司法を理解していただこうという流れがあります。司法も私たちが支えてるんだぞ、三権分立の中心にいるんだぞってことで最高裁の審査もやりましょう。ただ、裁判官の判事が街頭演説はしないし、テレビとかラジオとかでも報道されないのですっごく情報が入りづらいし、選挙公報を見ても文字が多すぎるしどう判断しろって言うねんという話に対しては「そうだね…」としか言いようがありません。どうにかしてくれよぉ~…

まぁとりあえず選挙行きませんか

選ぶ先がない、まじで魅力的な候補がいない、なんか行きたくない、いろいろあると思います。ただ、あなたが行かないとまず投票率は下がりまた政治クラスタのお方が嘆きかねません。逆に、あなたが行くと投票率自体は高くなるので選管の人はじめ、みんなちょっと喜びます。そして、重要なこととしては選挙に行って怒ったり悲しんだりする人は基本的にいません。どのような選択であれ、日本の選挙は喜ばしいことに秘密選挙ですのでどこに入れたか、嘘をついてもばれませんのでとりあえず行ってみませんか。そして、自分が入れた人がどんなことをしてるんだろーってちょっと後を追ってみると「推し立候補者」の1人として政治に対してもちょっと面白く見えてくるのではないかなぁと思います(そうでもないか)

まぁとりあえず、選挙に行こう。明日は期日前よりもちょっと長めの朝7時から夜8時までやっています。気が向いたらぜひ投票所に足を運びましょう。